2021年10月16日土曜日

アカメガシワの花外蜜腺とアミメアリ、モンクチビルテントウ(改題)

 * 2021.10.17・記事訂正 *

5枚目以降の画像はヨツボシテントウとしていましたが、モンクチビルテントウ Platynaspidius maculosus ではないかとのご指摘をいただきました。これまで存在を知らなかったのですが、ネット情報にあたってみると確かにその種で間違いなさそうです。1998年に沖縄で見つかって以来、北上してきている南方系の外来種だそうです。以前掲載したヨツボシテントウに比べても黒紋の大きさなどにはっきりと違いがありますが、気づいていませんでした。タイトルを修正し、ついでに画像を1枚追加しました。

アカメガシワの花外蜜腺にアリが来ていました。




アミメアリ Pristomyrmex pungens ですね。



近くの葉ではヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii も。
モンクチビルテントウでした。

肉食のはずですが、蜜腺にも来るんですね。


初見の種なので画像を1枚追加しました。体長は約3mmです。

(2021.10.09・明石公園)

2021年10月15日金曜日

ヒメダルマハナカメムシの成虫と幼虫

クサギの葉裏にいた小さなハナカメムシで、ヒメダルマハナカメムシ(Bilia japonica)だと思います。同種と思われるものは以前のブログでも出していますが、脱皮直後で正常な体色が出ていなかったため疑問符付きとしていました。今回は近似種との違いの一つである腿節の色も確認できたので、この種で間違いないでしょう。


成虫の体長は約1.5mm。


捕食性だそうですが、葉脈に口吻を突き刺しています。

近くにいた別個体ですが、腿節は全体が淡色です。

体長0.6mmほどの若齢幼虫。

こちらは少し大きく、0.8mmほど。

翅芽が大きいので終齢でしょうか。体長約1.1mm。

羽化した後の脱け殻もありました。

(2021.10.09・明石公園)

2021年10月13日水曜日

ハゴロモ外来種(?Pochazia shantungensis)

 2、3年前から話題になっている、アミガサハゴロモに似た外来種です。遅ればせながらいつもの公園で、虫取り仲間に居場所まで案内して貰って初めてこの目で見ることができました。多くのサイトで中国原産の Pochazia shantungensis という名が挙げられていますが、海外の画像を見ると確かに同種のように思えます。実際に見るとアミガサハゴロモより大型で色も異なるので見間違うことはないでしょう。幼虫も見たいものですが、この日は見つかりませんでした。

フジの葉の上に乗っていました。前翅長は約14mmです。



体表は黒っぽい地色の上に赤褐色の粉をまぶしたように見えます。正面から撮ろうとするとじりじりと向きを変え、最後に飛んで行ってしまいました。

(2021.10.09・明石公園)

2021年10月12日火曜日

イタドリオマルアブラムシ

 イタドリは当地でもいたるところで群生している繁殖力旺盛な植物ですが、そのイタドリを寄主とするイタドリオマルアブラムシ Macchiatiella itadori は意外に見る機会が多くありません。この日見つけたのも数年ぶりのことでした。


背中に大きな黒紋があるのは無翅成虫、他はほとんど翅芽の見える有翅幼虫です。

体長2mm前後の有翅幼虫。多分終齢でしょう。

無翅成虫。体長約1.8mm。

別の葉では有翅成虫もちらほら。

体長約2.2mm、翅端まで約4mm。

若齢幼虫もたくさんいました。

(2021.10.06・舞子墓園)

2021年10月9日土曜日

アオモンツノカメムシ・その後

先日の記事に産卵の様子を載せたアオモンツノカメムシ Elasmostethus nubilus ですが、約3週間後に同じ場所を訪れてみると、あちこちのカクレミノの葉や実に羽化を終えた成虫や終齢幼虫の集団ができていました。

このような、2枚の葉が軽く重なった場所に集まる傾向があるようです(上の写真では撮影のために少し葉をずらせました)。


同じものを反対側から。幼虫はほとんどが終齢です。

実にも群がっています。


ちょうど羽化したきたのもいました。

そうかと思えば、おうやく孵化したばかりの1齢幼虫や、

まだ孵化していない卵までありました。

(2021.10.06・舞子墓園)

2021年10月7日木曜日

クシヒゲニセクビボソムシ ♂♀

以前、まだフィルムカメラを使っていた頃に一度だけ撮影したことのある小甲虫に再会しました。この豪勢な触角はクシヒゲニセクビボソムシ Picemelinus flabellicornis の♂に間違いないでしょう。カクレミノの葉裏にいました。

体長約1.8mm。老眼には厳しいサイズで、頭上の葉を引き下ろしてルーペで覗くまでゴミじゃないかと思っていました。


♂だけのこの大層な触角は、やはり♀を探すためか、求愛行動にでも必要なんでしょうか。
別の角度からも撮っておきたかったのですが、その前にポロリと葉から落ちて見失ってしまいました。

同じ日、別のカクレミノで同種のメスと思われる個体を見つけました。


体長は♂と同じくらい。

触角は普通です。



(2021.10.06・舞子墓園)

2021年10月6日水曜日

ウリキンウワバの幼虫

 穴だらけになったキリの葉を裏返すと、きれいな緑色の芋虫が数匹現れました。

ウリキンウワバ Anadevidia peponis の幼虫です。

1枚目の、中央やや左に写っている個体。体長は見積もりにくいですが、この画面の長辺が約16mmです。




同じくらいの大きさですが、黒色部の少ない個体です。

体長10mmほどの若齢幼虫。

(2021.09.30・明石公園)