数年ぶりに見たトラ柄のハネオレバエです。クスノキの葉裏にいました。
過去に撮影したのはいずれも11月で、他のサイトで見られる画像もほぼその頃に撮られているので、出現時期は晩秋に限られているようです。以前のブログに掲載した時点では Psila 属の未記載種だったらしいのですが、その後名前が付いたのかどうかは聞いていません。過去の経験では刺激に鈍感なハエという印象があったのですが、今回も葉を裏返しても逃げずに撮影させてくれました。体長約4.8mmです。
2021年11月2日火曜日
ハネオレバエ科の一種(Psila sp.)
2021年11月1日月曜日
ウスモンミドリカスミカメ
花の終わったチチコグサの花序にいたウスモンミドリカスミカメ Taylorilygus apicalis です。
2021年10月30日土曜日
クワの葉で産卵していたクモガタテントウとラブルベニア
背丈くらいに伸びたクワの幼木の葉をめくってみると、クモガタテントウ Psyllobora vigintimaculata が産卵中でした。
ナナミノキのニッポンオナガコバチ
毎年いつもの公園のクロガネモチで観察しているニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum ですが、今回初めて同じ公園内のナナミノキの実に♂が集まっているのを見つけました。実はまだ黄色いのですが、すでにハチが出たらしい穴の開いているものもあって、この♂たちは一足先に羽化して♀の誕生を待っているようです。
このハチの宿主植物としては北隆館の大図鑑にもナナミノキとウメモドキが挙げられていて、この公園内にも数本のナナミノキがあるのですが、どれも低い位置の枝がほとんどなく、これまでよく見る機会がありませんでした。今回も頭より高い位置の枝を引っ張り下ろして撮影しています。
ナナミノキでのニッポンオナガコバチについてはそよかぜさんが詳しく観察されています。その中で、クロガネモチの実から羽化してきた個体よりもナナミノキから出てきたものの方が明らかに大型で、また♂の背面の色が明るいということに注意されています。確かにこの日見た♂は大きな個体が多く、また撮影できた2個体はどちらも胸部背面が明るい色をしているようです。
これまでに見てきた限りではこのハチの♀がクロガネモチの実から羽化してくるのは11月中旬から12月上旬くらいで、そよかぜさんの観察も考え合わせるとナナミノキではそれより半月から1か月ばかり早いようです。どちらの場合でも羽化した♀はそのまま冬を越した後に産卵するものと考えられますが、9月はじめにクロガネモチに産卵に集まる♀個体は明らかに小型で、また時期も離れすぎているので、越冬する♀とは世代が違うものと思っています。それでは越冬♀はいつどこで産卵するのでしょうか。他の宿主として知られているウメモドキやソヨゴとも考えられますが、ハンマーさんが11月上旬にウメモドキで、またBABAさんは11月中旬にソヨゴで♀の羽化を観察されていて(いずれも兵庫県内)、時期はクロガネモチやナナミノキと大差ありません。つまりそれらの実に産卵したのはやはり越冬明けの♀ではなく、その次の世代でしょう。越冬♀はおそらく春から初夏にかけて未知の宿主植物に産卵し、次世代は夏頃に羽化してくるのではないかと想像しています。
ニッポンオナガコバチに関する過去の主な投稿はこちらの記事の末尾にリンクをまとめています。
2021年10月29日金曜日
2021年10月25日月曜日
2021年10月24日日曜日
クロハススジハマダラミバエ
翅に特徴的な斑紋のあるハエがマサキの葉の上を翅をひらひら動かしながら歩いていました。ハススジハマダラミバエの仲間(Anomoia 属)です。この属ではよく似た種がこのあたりでも数種いて、一見しただけではどれも同じように見えますが、写真をよく調べてみると以前のブログでも一度掲載しているクロハススジハマダラミバエ(ワモンハマダラミバエ) Anomoia permunda でよさそうです。
過去に掲載した他の Anomoia 属