2022年2月6日日曜日

アクチノボリナ属の一種(Actinobolina sp.)

 これは繊毛虫の仲間のアクチノボリナ Actinobolina の一種だと思います。比較的疎らに生えた長い繊毛を動かして泳ぎますが、繊毛の間に棒のようなものがたくさん突き出しているのが見えます。「淡水微生物図鑑」によればこれは管状の触手で先端には毒胞があり、獲物がこれに触れると補足され、その内容物が触手の管を通って細胞内に取り込まれるということです。またこの触手は伸縮するそうですが、短い間の観察では確認できませんでした。

やや尖って見える方がおそらく頭端で、そちらを前にして泳いでいました。



動画です。



(2022.02.01・明石公園 桜堀にて採集)

2022年2月5日土曜日

ナガケチャタテ

 ニセケチャタテ科のナガケチャタテ Mepleres suzukii です。カクレミノの葉の裏にいました。




体長2.6mm、翅端まで3.2mmくらいです。

幼虫もいました。体長約1.7mm。

(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月4日金曜日

ベニヒメヨコバイ

トベラの葉の裏にいたベニヒメヨコバイ Dayus takagii です。葉を裏返すと表側にまわってしまいました。以前のブログにも一度出していますが、真冬にこんな鮮やかな色を見つけるとちょっと得した気分です。頭端から翅端まで約3.4mmです。




(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月3日木曜日

シリボソハナレメイエバエ属の一種

 こういう典型的なハエはどれも同じように見えて調べるのも大変なので通り過ぎることが多いのですが、こいつは眼の色が綺麗なので撮ってみました。翅脈からイエバエ科だろうと思って探していると、そらさんのところでほぼ同種のように見える画像が見つかりました。シリボソハナレメイエバエ属 Pygophora の一種だそうです。この属については、田井川の生き物調査隊廊下のむし探検で取り上げられていて、どちらの記事でも同定のための特徴がかなり詳細にまとめられています。下の写真では見えない部分もありますが、主な特徴は確認できるので同じ属と判断して間違いないと思います。

体長約6mm。モチノキの幹にとまっていました。

腹端付近が左右から圧されたように細くなっています。


翅が重なって見えにくいのですが、「第5腹節背板の突出」がこの属の(♂の)特徴だそうです。

中脚・後脚脛節の剛毛。

頭部単眼付近。

見る角度によるのか照明の具合か、複眼の色が大きく変化するのが不思議です。

(2022.01.25・明石公園)

2022年2月2日水曜日

クビキリギス越冬中

 生垣に吹き寄せられたアオギリの葉を拡げてみると、中から鮮やかな緑色の大きな虫が現れてびっくりしました。クビキリギス Euconocephalus varius です。成虫で冬を越すんですね。初めて見ました。尖った頭の先から翅の先まで約70mmです。



(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月1日火曜日

泳ぐソライロラッパムシ

 初登場のソライロラッパムシ Stentor coeruleus です。シャーレの中で泳いでいるのを見つけスライドガラスにとったのですが、いつまでも泳ぎ続けて、ラッパの口を大きく開いた姿は見られませんでした。







動画です。


(2022.01.13・明石公園の池にて採集)

2022年1月31日月曜日

クロモンキスイ

 アキニレの樹皮下から出てきた体長約2mmの小甲虫。キスイムシ科のクロモンキスイ Cryptophagus decoratus だと思います。




(2022.01.25・明石公園)