2022年2月9日水曜日

細長いチンチニディウム(Tintinnidium sp.)

殻(ロリカ)に入った繊毛虫、 チンチニディウム Tintinnidium の一種です。この日は沢山いました。以前に出したものよりも殻が細長く、表面の付着物の様子も違うので別種かも知れません。「淡水微生物図鑑」に掲載されている Tintinnidium fluviatile という種に殻の形や大きさがよく一致するので、この種なのかも知れません。


上の2枚と次の2枚は別個体ですが、大きさや、殻の前半に色がついているところなどは同じです。



動画です。



(2022.02.01・明石公園 桜堀にて採集)

2022年2月8日火曜日

カナブンの幼虫

 朽木の樹皮を剥がすと大きな芋虫が出てきました。カナブンの幼虫だと思います。

こんな姿勢なので体長を見積もるのは難しいですが、画面長辺と同じくらいだとすると約40mmとなります。


眼は無いのかな。

(2022.01.27・明石公園)

2022年2月7日月曜日

クモヒメバチ幼虫を付けたホシミドリヒメグモ♂

 先日のウロコアシナガグモに続いて、同じくクモヒメバチに寄生されたホシミドリヒメグモです。この組み合わせは以前のブログで何度か出していますが、撮影時期は10月中旬12月上旬12月下旬1月上旬とすべて秋から冬にかけてなので、おそらく産卵は夏の終わりか秋の初め頃なんでしょう。一度その現場を見たいと思いながら機会に恵まれません。


クモは体長2mmくらいで、触肢が膨らんでるので♂の幼体か亜成体でしょう。ヒメバチの幼虫は1mm足らずです。



(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月6日日曜日

アクチノボリナ属の一種(Actinobolina sp.)

 これは繊毛虫の仲間のアクチノボリナ Actinobolina の一種だと思います。比較的疎らに生えた長い繊毛を動かして泳ぎますが、繊毛の間に棒のようなものがたくさん突き出しているのが見えます。「淡水微生物図鑑」によればこれは管状の触手で先端には毒胞があり、獲物がこれに触れると補足され、その内容物が触手の管を通って細胞内に取り込まれるということです。またこの触手は伸縮するそうですが、短い間の観察では確認できませんでした。

やや尖って見える方がおそらく頭端で、そちらを前にして泳いでいました。



動画です。



(2022.02.01・明石公園 桜堀にて採集)

2022年2月5日土曜日

ナガケチャタテ

 ニセケチャタテ科のナガケチャタテ Mepleres suzukii です。カクレミノの葉の裏にいました。




体長2.6mm、翅端まで3.2mmくらいです。

幼虫もいました。体長約1.7mm。

(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月4日金曜日

ベニヒメヨコバイ

トベラの葉の裏にいたベニヒメヨコバイ Dayus takagii です。葉を裏返すと表側にまわってしまいました。以前のブログにも一度出していますが、真冬にこんな鮮やかな色を見つけるとちょっと得した気分です。頭端から翅端まで約3.4mmです。




(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月3日木曜日

シリボソハナレメイエバエ属の一種

 こういう典型的なハエはどれも同じように見えて調べるのも大変なので通り過ぎることが多いのですが、こいつは眼の色が綺麗なので撮ってみました。翅脈からイエバエ科だろうと思って探していると、そらさんのところでほぼ同種のように見える画像が見つかりました。シリボソハナレメイエバエ属 Pygophora の一種だそうです。この属については、田井川の生き物調査隊廊下のむし探検で取り上げられていて、どちらの記事でも同定のための特徴がかなり詳細にまとめられています。下の写真では見えない部分もありますが、主な特徴は確認できるので同じ属と判断して間違いないと思います。

体長約6mm。モチノキの幹にとまっていました。

腹端付近が左右から圧されたように細くなっています。


翅が重なって見えにくいのですが、「第5腹節背板の突出」がこの属の(♂の)特徴だそうです。

中脚・後脚脛節の剛毛。

頭部単眼付近。

見る角度によるのか照明の具合か、複眼の色が大きく変化するのが不思議です。

(2022.01.25・明石公園)