2022年3月21日月曜日

ヒメグモ類?の幼体

 カクレミノの葉裏にいた綺麗な色の小さなクモです。ヒメグモ類の幼体ではないかと思いますが、このあたりで見かける種で当てはまりそうなものが思い浮かびません。体長約1.1mmです。




写真ではあまり再現できていませんが、赤い単眼がとても綺麗な子グモでした。


(2022.03.09・学が丘北公園)

2022年3月20日日曜日

ウロトリカ

 これはウロトリカ Urotricha の一種だと思います。全長20µm足らずの小型の繊毛虫で、後ろに長い尾(尾部繊毛)を曳きながらゆっくり泳いでいました。

これは泳いでいる同じ細胞を追いかけながらストロボ光で撮影したものです。

動画です。


(2022.03.11・明石公園の池にて採集)

2022年3月19日土曜日

ヤマトデオキノコムシ

 引き続き朽木の樹皮下の虫。ヤマトデオキノコムシ Scaphidium japonum だと思います。夏場だと逃げ足が速くて撮りにくい虫ですが、越冬中なので落ち着いて撮影できました。体長は6mmちょっとです。






(2022.03.09・学が丘北公園)

2022年3月18日金曜日

シモフリヤチグモ?

 朽木の樹皮下に潜んでいたクモです。足を畳んでいるので頭胸部が見えませんが、ヤチグモの仲間でしょう。体長約12mmの♀で、絵合わせではシモフリヤチグモ Iwogumoa insidiosa かメガネヤチグモ Pireneitega luctuosa あたりで、どちらかと言えば前者に似ている気がしますが、生殖器を見ないと外見での同定は難しいようです。





(2022.03.09・学が丘北公園)

2022年3月17日木曜日

ヒメウメマツアリ?とヤドリウメマツアリ

 朽木の樹皮を剥がすと現れたアリのコロニーです。撮影時には以前のブログでも掲載したウメマツアリ Vollenhovia emeryi だと思っていたのですが、帰宅して調べると働きアリとともに写っている体色の薄い有翅の雌アリはウメマツアリに社会寄生するヤドリウメマツアリ( Vollenhovia nipponica )の女王らしいことがわかりました。また従来ウメマツアリとされていたものは、現在ではウメマツアリとヒメウメマツアリ Vollenhovia sp. の2種に分けられたようで、ヤドリウメマツアリが寄生するのは後者の巣とされています。とするとこの巣の主もウメマツではなくヒメウメマツということになりますが、後者の女王が短翅ということ以外に2種を見分ける形態的な特徴の情報が乏しく、写っている女王はすでに翅を落としているので判別できません。また雄アリについては、前回の記事のを見ると周囲の働きアリに比べてやや大きく、また頭部胸部ともに黒色なのに対して下の写真ではやや小型で、胸部が赤みを帯びていることから、有翅の女王と同じくこれもヤドリウメマツアリではないかと考えています。不明な点が多いのですが、とりあえず表記のタイトルで出しておきます。

中央上がヒメウメマツアリ?の女王。右端の♂は多分ヤドリウメマツアリ。


上2枚はヤドリウメマツアリの女王。ホストの働きアリとほぼ同じ大きさです。ヤドリウメマツアリは女王と雄アリだけで、働きアリは存在しないそうです。


これらの雄アリは、前回の記事のものより小型で、また胸部が赤みを帯びていることから、kこれもやはり寄生者のヤドリウメマツアリではないかと思います。



ヒメウメマツアリ?の働きアリ。慌てて運び出している幼虫はどちらの女王が産んだものでしょうか。

1枚目にも写っている、ヒメウメマツアリ?の女王です。

たくさんダニがついているのは、働きアリに比べて運動量が少ないせいでしょうか。

(2022.03.09・学が丘北公園)

2022年3月15日火曜日

ホウキムシ類のアクチノトロカ幼生(Actinotrocha larva)初期?

 久しぶりに見たホウキムシのアクチノトロカ(Actinotrocha)幼生です。以前のブログで何度か(2018.01.15,2012.03.13など)出していますが、今回のもの一応それらしい形にはなっているものの、かなり小型で触手もあまり発達していないので、初期段階と思われます。





もっと発育の進んだものと同様に、胃の内容物が常にくるくる回転しています。

触手はまだ伸び始めたばかりというところですが、全身が繊毛に覆われています。

動画です。



(2022.02.15・西舞子海岸にて採集)

2022年3月14日月曜日

キモグリバエ科の一種(深度合成)

撮影のついでにフィルムケースに放り込んで持ち帰ったハエです。多分キモグリバエ科 Chloropidae の一種で、以前のブログに出したこちらこちらの“その2”と同じ種ではないかと思います。2個体採集したのがちょうど雌雄だったようですが、小さいので思うように撮れません。

まず♀。撮影中にミスをして、背面や翅の写真はありません。





次が♂。照明の具合でしょうが、翅が構造色で極彩色になってしまいました。




翅が光軸に垂直ではないので、実際よりかなり細長く写っています。

(2022.02.24・学が丘北公園にて採集)