アブラムシに寄生されて筒状に丸まったコナラの新葉をそっと開いてみると、中ではアブラバチが産卵している最中でした。寄生卵を産みこまれているホストはクヌギミツアブラムシ Kurisakia querciphila です。
2022年5月3日火曜日
クヌギミツアブラムシに産卵するアブラバチの一種
2022年5月2日月曜日
不明カスミカメ幼虫
コナラの葉の上で、上から落ちてくるアブラムシの甘露を吸っていたカスミカメ類の幼虫です。日本原色カメムシ図鑑第2巻の図版を見るとトビカスミカメ属(Psallus)あたりがよく似ているようですが、比較できる画像が少ないので何とも言えません。周りに成虫がいないか探してみましたが見つかりませんでした。体長は2.7mmほどです。
2022年5月1日日曜日
コブヒゲカスミカメ・♀
コナラの新葉の上にいたコブヒゲカスミカメ Harpocera orientalis の♀です。体色が図鑑やネット上で見る多くの画像よりも濃い赤色で、最初は何者か分かりませんでしたが、他の特徴からこの種で間違いなさそうです。翅端まで約6mm。図鑑の説明にもある通り以前に掲載した♂とは形も色も大きく異なり、別種のように見えます。
2022年4月30日土曜日
スピロストマムの一種( Spirostomum sp.)
ネジレクチミズケムシという和名のある繊毛虫、スピロスマム Spirostomum の一種です。以前にも2度(2017.12.24,2021.08.20)出していますが、今回のものはより小型で、細胞口の位置が後端近くにあり、どちらとも違う種のようです。
画面右下の前端から始まった囲口部が後端に向かって全長の4/5ほど伸びていて、細胞口は後端近くに開いています。2022年4月29日金曜日
シャシャンボキジラミ
長い間昆虫写真を撮っていても未だに植物には全く疎くて困ります。このキジラミを見つけた木もどこででも目にするような気がするものの名前がわからず、葉や幹の写真を撮って帰りネットで調べてみて初めてこれがシャシャンボだと知りました。それを元に「山陰地方のキジラミ図鑑」にあたってみると、この日見つけたキジラミはシャシャンボキジラミ Cacopsylla vaccinii でよさそうです。島根県では6月に新成虫が出現するということですが、暖かい播州地方ではもっと早いのでしょう。ちょうど新成虫が羽化してくるシーズンだったようです。たくさんいましたが、どれも枝の先に伸び始めたばかりの小さな新葉の間に隠れるようにとまっているので、逃げられてばかりでいい写真が撮れませんでした。♂♀ともに体長約2.5mm、翅端まで3mm前後です。
2022年4月28日木曜日
イボヒラタカメムシ・雌雄
モチツツジの葉の上に乗っていました。以前のブログでも一度掲載した、イボヒラタカメムシ Usingerida verrucigera です。
ヒラタカメムシ類は枯木や倒木にいるものと思っていたので少し意外でしたが、“日本原色カメムシ図鑑第3巻”によれば「梅雨前後に多数の新成虫が、分散のため林縁部を飛び交うことがある」そうです。体長約6.5mm。腹端を見るとこの個体は♂のようです。2022年4月27日水曜日
アベマキの葉裏のシリジロメナガヒゲナガゾウムシ
アベマキの若葉の裏にシリジロメナガヒゲナガゾウムシ Phaulimia confinis がとまっていました。いつもはこちらのようにもっぱら枯れ木や朽木で見かける種で、緑色の背景で見るのは初めてのような気がします。越冬明けで移動の途中だったのかも知れません。