先日出したヒトヅノクンショウモと同じく64細胞のクンショウモですが、これは外周細胞のツノが2本づつあります。また細胞間に隙間もないので、いつもの淡水微生物図鑑に載っている種の中ではサメハダクンショウモ Pediastrum boryanum か和名無しの P. integrum のどちらかになりそうですが、2種の違いがよく分かりません。ただ過去に観察して前者だと思っているもの(こちら)は和名の由来である細胞表面の顆粒がもっと目立っていたので、今回の種は違うような気がします。
2022年7月5日火曜日
クンショウモの一種(Pediastrum sp.)
2022年7月4日月曜日
ヒメガガンボ科 Styringomyia sp.
サクラの葉の裏に、見覚えのある姿勢でとまるガガンボが見えました。ヒメガガンボ科 Styringomyia 属の一種だと思います。体長は約7mm、一文字に伸ばした脚の両端まで約19mm。老眼では危うく見落とすところでした。
以前のブログに同種と思われるものを掲載して、Aclerisさん、達磨さんより属名を教えていただきました。「一寸のハエにも五分の大和魂・改」のこちらのスレッドでAclerisさんの標本写真と達磨さんの回答が見られます。前回の記事では交尾中でしたが今回は♂だけで、おかげで面白い形の交尾器が見えます。2022年7月3日日曜日
サクラサルハムシ
サクラの葉で小さなハムシをたくさん見かけました。サクラサルハムシ Cleoporus variabilis だと思います。体色変異の大きい種のようですが、この日見たのはどれも同じような色合いのものばかりでした。鞘翅は半透明のようで、下翅が透けて見えています。はじめの2枚と後の2枚は別個体です。
2022年7月2日土曜日
リンゴマダラヨコバイ
サクラの葉の裏に大きめのヨコバイらしき姿がありました。
傍らに脱皮殻が見えるので、この場所で羽化したものでしょう。顔面を撮ろうと粘りましたが、逃げ回って葉の表にまわった挙句ぴょんと跳んでしまいました。
2022年7月1日金曜日
クモの糸にぶら下がるタマバエ科の一種
2年前に出したものと同種かも知れませんが、木の幹の洞でクモの残した糸に並んでぶら下がっていたタマバエ科(Cecidomyiidae)の一種です。
撮影時には気づいていなかったのですが、右から2番目は2匹がぴったり向かい合っています。2022年6月30日木曜日
アカクビナガハムシ
垂れ下がったサルトリイバラにアカクビナガハムシ Lilioceris subpolita が集まっていました。できれば自然光で撮りたい虫ですが、風のある日で蔓が始終揺れているのであきらめ、すべてストロボ撮影となりました。幸い、光沢のあるわりにはストロボ一発でも色の出やすい被写体です。久しぶりに出会ったハムシなので、あちこちにたくさん生えているサルトリイバラを見て回りましたが、他では見つかりませんでした。
2022年6月29日水曜日
キマダラカメムシ卵に産卵するタマゴクロバチの一種
キマダラカメムシはここ数年で急速に数を増やして今やこのあたりでは最普通種になってしまいました。その卵も木の葉の裏に産みつけられたものがよく目につきますが、空になった卵殻を見ると寄生率もかなり高いようです。以前にも持ち帰った卵塊からナガコバチ科 Anastatus 属の雌雄が羽化して出てきましたが、今回はハラビロクロバチ科のタマゴクロバチ亜科の一種がキマダラカメムシの卵に産卵しているところに遭遇しました。