以前にも一度出したヘクソカズラ Paederia foetidaの花の腺毛をスタック撮影してみました。
2022年8月3日水曜日
2022年8月1日月曜日
オフリオグレナ(Ophryoglena sp.)をもう一度
ミジンコ類の死骸と思われる殻の中にいた繊毛虫で、口部域の特徴のある形から5月に出したものと同じオフリオグレナ(Ophryoglena sp.)で間違いないと思います。動画を撮影している間に殻を出て泳ぎ始めました。細胞内が無数の食胞で充満していて、5月のものとはずいぶん様子が違って見えます。いつも参考にしている原生生物図鑑(原生生物情報サーバ)によるとこのグループは“無脊椎動物の遺体ないしは死にかけた個体の組織を食べる”ということなので、おそらく死んだミジンコの殻の中で腹一杯(?)食べたところなんでしょう。また複雑な生活環を持っていて、そのステージによりさまざまな形態をとるようですが、撮影したものがそのうちのどれに該当するのかよく分かりません。
2022年7月31日日曜日
チビクワガタ
切り株の上をチビクワガタが歩いていました。左の上翅に大きな穴が開いています。どうすればこんな深い傷ができるのか想像しかねますが、羽化の際にでも何らかの外敵に襲われたんでしょうか。よく見るものより赤みが強い体色ですが、羽化後の日数が浅いのかも知れません。体長は大顎も含めて約14mmです。
2022年7月30日土曜日
コガネコバチ科 Acroclisoides sp.とカメムシ卵
モチノキの幹に並んだ14個のカメムシ卵の上に、1匹のコバチがとまっていました。カメムシ卵はすでに寄生されているようです。コバチはコガネコバチ科の Acroclisoides 属の一種で、腹部の細さを見るとおそらく♀の羽化を待っている♂でしょう。体長は約2.3mm。Acroclisoides は以前のブログで何度か出していて、その中で今回の種のように翅に斑紋のある種はこちらとこちらですが、斑紋の形は後者に似ています。同種かどうかは分かりません。12年前の記事にいただいたコメントではこの属は日本に2、3種いるが未記録、ということでした。現在はどうなっているのか知りません。別種の Acroclisoides がカメムシ卵から羽化してくる様子はこちらに出しています。
2022年7月28日木曜日
オフリディウム(Ophrydium sp.)の球状群体
オフリディウム(Ophrydium sp.)の群体はこのブログでも一度出していますが、今回なかなか見事な群体を見つけたので再登場です。水に落ちた何かの花の蕊の上に成長していて、細胞が伸びている時は直径1mm以上の大きさになります。こういう厚みのある対象を観察する際はスライドとカバーガラスの間の隙間をどれくらいとるかが悩みどころですが、今回は約0.7mm厚のプラスチック板を挟んで撮影しました。群体を圧し潰さず、しかしある程度は圧縮して高倍率の対物も使えるくらいの厚みです。
2022年7月25日月曜日
アファニゾメノン(Aphanizomenon flos-aquae)
アファニゾメノン(Aphanizomenon )はアオコの原因となる藍藻の一つで、いつもの公園の池でも度々大量に発生します。以前のブログにも一度 Aphanizomenon sp. として出していますが、おそらく世界中に分布すると言う Aphanizomenon flos-aquae だと思います。糸状藻の切れ端を束にしたような群体ですが、束の中でそれぞれの切れ端が長軸に沿って常にゆっくりと前後に動いているので、全体の形も徐々に変わっていきます。
こんな形の群体が浮遊しています。2022年7月22日金曜日
玉津南公民館で昆虫写真展
長年虫撮りに通っている明石公園の近く、神戸市西区の玉津南公民館の方から夏休みの“サマースクール”の一環として虫の写真展をやらないかというお誘いがあり、本日から開催しています。虫撮り仲間と二人の展示ですが、私は“葉っぱの裏の虫さがし”というテーマで構成しました。サマースクールに参加する子供(とその親)が対象なのでそれなりに工夫したつもりですが、どんなふうにすれば子供が興味を持って見てくれるのか、正直なところまったく見当がつきません。私はほとんど会場にいませんが、お近くにお住いの方、よろしければ覗いてみて下さい。
会期は7月22日(金)から8月5日(金)、9:00から17:00、日曜は休館です。駐車場はありません。会場への交通手段などは上のリンクから公民館HPをご覧ください。