体長1.2mmほどの、背面が青緑色に輝くきれいなハチです。ヒメコバチ科 Eulophidae で、こちらやこちらと同じ Chrysocharis 属ではないかと思いますが、このように胸部側面が黄色いものは初めてなので、別属なのかも知れません。アカメガシワの葉裏でじっとしていましたが、採集してスタック撮影もしておきました。
2022年11月17日木曜日
2022年11月16日水曜日
2022年11月14日月曜日
アシブトコバチ科の一種(Epitranus sp.)
これもアラカシの葉裏にとまっていた、アシブトコバチの一種です。見つけた時後脚を拡げてお尻をぶら下げた独特の姿勢だったので一瞬ゴミかと思いましたが、葉を裏返して撮り始めると普通のハチの形になりました。
以前のブログの2014年10月11日の記事で Epitranus albipennis(ハネジロアシブトコバチ)としたものと同じだろうと思いますが、やはりこの種ではないかとした2012年11月 9日の記事の個体とは、深度合成画像を比べると微妙な違いがあるように見えます。分からなくなってきたのであらためて検索してみると、ベトナムのアシブトコバチ科に関する論文が見つかりました(こちら)。その中に Epitranus albipennis も取り上げられていて、検索表は手に負えないのでとりあえず標本画像で分かる部分だけ比べてみると、先の二つの記事や今回撮影した個体より腹柄がかなり短く、どうも別種のように見えます。実は2014年の記事で E. albipennis だろうと教えて下さったezo-aphidさんのコメントにも「腹柄の長さは、Gaster(腹柄を除く腹部)の長さの1/2ほど」とあったのが画像と合わない気がしていたのですが、測り方の違いくらいに考えていたのでした。いずれにしても以前の記事と今回の種も含めてすべて Epitranus 属であることは確かだと思うので、タイトルは Epitranus sp.としておきます。
ところで、九大のMOKUROKUには Epitranus 属の国内産3種が挙げられています。そのうち E. albipennis(ハネジロ)とE.erythrogaster が先のベトナム産の論文にも登場し、標本画像も掲載されていて、残りの E.shirakii は農業環境技術研究所 標本館所蔵タイプ標本でホロタイプの画像が見られます。以上3種の中で今回撮影した深度合成画像と見比べて腹柄の長さなど一番近そうなのはベトナムの E.erythrogaster ですが、はっきり異なる部分もあって、結局3種のどれとも一致しません。おそらく多数の未記載種が存在するのではないかと思います。
まずは生時の写真。
2022年11月11日金曜日
タマバチの一種
アラカシの葉裏にいたタマバチの一種です。タマバチ科 Cynipidae だと思いますが、違うかも知れません。カラフルな色をしたものも多いコバチ類と違って、タマバチの仲間は黒一色かせいぜい少し赤っぽいくらいのものがほとんどで体形も変化に乏しく、どうにも掴みどころがありません。これも持ち帰ってスタック撮影しました。
2022年11月9日水曜日
カタビロコバチ科の一種
2022年11月7日月曜日
ミズムシ科の幼虫(深度合成)
プランクトン観察のために採ってきたサンプルの中を泳ぎ回っていたミズムシ科 Corixidae の幼虫です。実は同様の幼虫を以前のブログでマツモムシ科として出していたのですが、あらためて調べてみた結果頭部や前脚の形からミズムシ科と判断しました。活発に動き回るのをカバーガラスで軽く押さえ、動きの止まった間を見計らってピントノブを回しながら連写モードでスタック撮影しています。