先日の記事にもフユシャクの♀にはなかなかお目にかかれないと書いたばかりですが、この日初めて、交尾中のペアを撮影することが出来ました。たまたま出会って一緒に歩いていた、このあたりの昆虫には誰よりも詳しいFさんが見つけられたのですが、飛んできた♂が落ち葉の間に潜り込むのを目で追っていくとそこに♀がいて、そのまま交尾が始まったそうです。見ると、先日の♂と同じクロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria でした。過去のフユシャクの♀を見たわずかな例ではどれも木の幹にいたので、このように落ち葉の間に隠れているとは想定していませんでした。探しても見つからなかったはずです。
2022年12月18日日曜日
交尾中のクロスジフユエダシャク
♀の体長は約12mm。♂よりはるかに大柄です。
♀の顔。
こちらが♂で、触角が櫛状です。
撮影している間にすぐそばでもう一組、交尾を始めました。やはり♂の動きを見ていたFさんが見つけられたものです。
これも同じクロスジフユエダシャクです。
♀は最初のものよりやや小型で、体長10mmくらい。
これらの♀は交尾の後、産卵のために幼虫の口に合う樹木を探しに行くものと思われますが、翅のない♀にとっては大仕事でしょう。この次はその産卵場面を見たいものです。
(2022.12.16・明石公園)
2022年12月17日土曜日
ヤドリノミゾウムシ(深度合成)
前回の記事のクロハナカメムシと一緒に採集していた、同じくケヤキの樹皮下では常連のヤドリノミゾウムシ Orchestes (Orchestes) hustachei です。
(2022.11.18・神戸市西区伊川にて採集)
2022年12月15日木曜日
2022年12月12日月曜日
アベマキの葉の裏の不明物体に産卵するコガネコバチ科 Mesopolobus sp.
すでに黄色く色づいたアベマキの葉の裏で、小さな虫こぶのようなものの周りをコバチが1匹歩いていました。
(2022.12.09・明石公園)
2022年12月11日日曜日
クロヤマアリに捕えられたニッポンオナガコバチ♂
エノキの幹を上り下りするクロヤマアリ Formica japonica が何かを咥えているので見に行くと、獲物はニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♂でした。例年11月の中頃から園内の赤い実をつけたクロガネモチに集まって(こちらのように)♀を羽化を待ち受ける姿が見られるのですが、今年は少なかったようです。この♂は♀にめぐり合えたんでしょうか。
(2022.12.09・明石公園)
2022年12月10日土曜日
トビコバチ科の一種(深度合成)
これもひと月ほど前に撮ったもので、アカメガシワの葉の裏にいたトビコバチ科 Encyrtidae の一種です。色といい形といい、このあたりで一番よく見かけるタイプですが、おそらくよく似た種がたくさんいるんでしょう。細部を見たいと思って持ち帰り、スタック撮影しました。
以下深度合成です。
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