モチノキの幹で、頭を下に向けてじっとしているクスベニヒラタカスミカメ Mansoniella cinnamomi がいました。このカメムシは卵越冬とされていますが、昨年も10月末に幼虫を見ていて、ずいぶん遅くまで活動している印象があります。こちらの資料によれば2月に成虫が確認された例もあり、成虫でも越冬している可能性があるようです。この公園でも冬を越した成虫が、探せば見つかるかもしれません。
2022年12月30日金曜日
2022年12月28日水曜日
落ち葉の間で越冬するサビヒョウタンナガカメムシ
キリの幼木の下に積もった落ち葉をかき分けるとサビヒョウタンナガカメムシ Horridipamera inconspicua の成虫や幼虫がたくさん出てきました。しかし乾燥して丸まった枯葉を片手で拡げながらピントを合わせるのは難しく、カメムシたちもあまりじっとしていてくれません。結局、撮影できたのは下の3匹だけでした。以前のブログでも海岸の石の下で越冬していた成虫を出しています。
成虫の体長は5.5mmくらいです。2022年12月27日火曜日
トビコバチ科 Metaphycus sp.
白黒に色分けされた触角が印象的なトビコバチです。初見の種かと思っていたのですが、帰宅して調べてみると以前のブログに Metaphycus sp. として出していました。おそらく同種でしょう。北隆館の大図鑑に掲載されているタマカタカイガラトビコバチ M. dispar と同属で、この属は全てカタカイガラムシ科に寄生するそうです。すぐに歩きはじめてじっくり撮れないので持ち帰ってスタック撮影をしようと思ったのですが、逃げられました。体長約1.4mmです。
2022年12月26日月曜日
2022年12月24日土曜日
オナガコバチ科の一種・♂
トウネズミモチの葉裏で見つけたコバチです。ちょうど園内のクロガネモチの実からニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♀が羽化してくる季節なので、その♂の小型個体だろうと思っったのですが、カメラを向けてみると別種でした。背面が緑金色に輝くきれいな種ですが、オナガコバチ科 Torymidae の♂には違いなさそうです。歩き回って上手く撮れないので、逃げられないうちにフィルムケースに放り込みました。
2022年12月22日木曜日
2022年12月20日火曜日
ヒメコバチ科 Pediobius sp.(深度合成)
3月に Pediobius atamiensis の深度合成画像を出しましたが、これは同じ Pediobius 属の別種です。過去のブログ記事を探してみるとこちらの2番目に似ていますが、背面の彫刻は一致しません。ただ、以前のBABAさんの記事に「P.crassicornis や P. atamiensisは中胸盾板と小盾板との間に三日月型のすきまがあるのが特徴」という上條先生からのコメントが紹介されていて、5枚目の画像でもその特徴が認められることから、そのあたりに近縁な種であることは間違いないと思います。アラカシの葉裏にいたのを採集しました。