2023年1月1日日曜日

謹賀新年 2023

 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

お正月らしい写真も見つからないので、年末に洗濯物にくっついてきて天井灯の周りをぶんぶん飛びまわっていたキゴシハナアブ Eristalinus quinquestriatus の顔で新年のご挨拶。ちょっと大きめのサイズにしたのでクリックしてみて下さい。

2022年12月31日土曜日

共生藻を持ったディディニウム

 ディディニウム(Didinium)は以前のブログにも一度出していますが、特徴的な形をした繊毛虫です。ゾウリムシ類を捕食するそうですが、その現場はまだ見たことがありません。

前回、今回ともに細胞内に緑色の粒が多数含まれているのが見えますが、これは共生藻類ではないかと思っています。

円筒形の細胞の前縁付近と中央付近を繊毛列が取り巻いています。

シャーレの中を自由に泳ぎ回っている状態では細胞の直径と長さがだいたい同じくらいに見えるのですが、プレパラートに封じると段々と後端部(上の画像では左側)が伸びてきて細長くなってきます。


動画です。


(2022.12.21・明石公園桜堀にて採集)

2022年12月30日金曜日

越冬前?のクスベニヒラタカスミカメ

 モチノキの幹で、頭を下に向けてじっとしているクスベニヒラタカスミカメ Mansoniella cinnamomi がいました。このカメムシは卵越冬とされていますが、昨年も10月末に幼虫を見ていて、ずいぶん遅くまで活動している印象があります。こちらの資料によれば2月に成虫が確認された例もあり、成虫でも越冬している可能性があるようです。この公園でも冬を越した成虫が、探せば見つかるかもしれません。




(2022.12.21・明石公園)

2022年12月28日水曜日

落ち葉の間で越冬するサビヒョウタンナガカメムシ

 キリの幼木の下に積もった落ち葉をかき分けるとサビヒョウタンナガカメムシ Horridipamera inconspicua の成虫や幼虫がたくさん出てきました。しかし乾燥して丸まった枯葉を片手で拡げながらピントを合わせるのは難しく、カメムシたちもあまりじっとしていてくれません。結局、撮影できたのは下の3匹だけでした。以前のブログでも海岸の石の下で越冬していた成虫を出しています。

成虫の体長は5.5mmくらいです。

約4.5mmの幼虫。

こちらは約3mm。

(2022.12.09・明石公園)

2022年12月27日火曜日

トビコバチ科 Metaphycus sp.

 白黒に色分けされた触角が印象的なトビコバチです。初見の種かと思っていたのですが、帰宅して調べてみると以前のブログに Metaphycus sp. として出していました。おそらく同種でしょう。北隆館の大図鑑に掲載されているタマカタカイガラトビコバチ M. dispar と同属で、この属は全てカタカイガラムシ科に寄生するそうです。すぐに歩きはじめてじっくり撮れないので持ち帰ってスタック撮影をしようと思ったのですが、逃げられました。体長約1.4mmです。





(2022.12.16・明石公園)

2022年12月26日月曜日

ヒメバチ科の一種

 ヤツデの葉裏に、腹部をぶら下げてとまっていた小型のハチです。ヒメバチ科 Icheumonidae だと思いますが、その先は分かりません。先日そらさんのところに掲載されていた種によく似ていて、同種かも知れません。






(2022.12.16・明石公園)

2022年12月24日土曜日

オナガコバチ科の一種・♂

 トウネズミモチの葉裏で見つけたコバチです。ちょうど園内のクロガネモチの実からニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♀が羽化してくる季節なので、その♂の小型個体だろうと思っったのですが、カメラを向けてみると別種でした。背面が緑金色に輝くきれいな種ですが、オナガコバチ科 Torymidae の♂には違いなさそうです。歩き回って上手く撮れないので、逃げられないうちにフィルムケースに放り込みました。




以下、深度合成画像です。

絡み合った脚を拡げることはあきらめました。腹端から生時には見えなかった針状の器官が突き出していますが、おそらく交尾器でしょう。こちらの♂にも同様のものが見えます。








(2022.12.16・明石公園)