2023年2月5日日曜日

落ち葉の間のユウレイグモ

 昨日のチクシトゲアリと同じく、キリの落ち葉の間にいたユウレイグモ Pholcus crypticolens です。以前のブログでも一度出したことがありますが、やはり同じ季節でした。夏場にはまだ見たことがありません。





触肢が小さいので♀です。腹部の皺は、産卵後にお腹がしぼんでしまったためでしょうか。



意外に面白い顔をしています。

(2023.02.03・学が丘北公園)


2023年2月4日土曜日

チクシトゲアリ脱翅女王

 キリの落ち葉の中で越冬していたチクシトゲアリ Polyrhachis moesta です。胸部に翅がついていた跡があるので女王でしょう。脱翅女王と呼ぶそうです。樹上で営巣する種で、以前のブログにも同じ公園で撮ったものを出していますが(2010/07/222011/02/06)、ここ数年は見ていませんでした。この女王は単独でいましたが、2011年には上のリンクのように同じ季節に幼虫を含む集団を見ています。探せば巣も見つかるのかも知れません。






(2023.02.03・学が丘北公園)

2023年2月3日金曜日

サトオオトガリキジラミ

 いつもの公園で、同行の虫仲間が持参されたビーティングネットに落ちてきた大きなキジラミです。形はトガリキジラミですが翅端まで6mmほどもあって、こんなサイズの種は見たことがないので驚きました。いつもの「山陰地方のキジラミ図鑑」を見るとオオトガリキジラミ属 Epitrioza の一種のようで、掲載されている3種はどれもよく似ていますが、翅脈を見るとサトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui に該当するようです。アキグミに寄生するそうですが、この個体は枯葉の残ったアベマキの枝から落ちてきました。この公園内でアキグミを見た記憶はないのですが、これまで見落としていたのか、偶然他所から飛んできたものか、あるいは園内に多いナワシログミで発生しているのかも知れません。



(2023.01.31・明石公園)


2023年2月2日木曜日

ツヤコバチ科 Aphelinus japonicus

 このツヤコバチも久しぶりに見た気がします。10年以上も前の記事ですが、こちらのその3.と同じ種でしょう。その記事で、寄生バチの研究をしておられるTobyさんから Aphelinus japonicus だろうと教えていただきました。タケヒゲナガブチアブラムシ Takecallis arundicolens に寄生することが分かっているそうです。おそらく同属のこちらと同じような姿勢で産卵するのだろうと思いますが、まだ現場は見たことがありません。ヤツデの葉裏にいたのを持ち帰ってスタック撮影しました。




以下深度合成画像です。






(2023.01.04・垂水区松が丘公園)

2023年1月31日火曜日

アカハネオンブバッタの幼虫

 平年並みに寒い日でしたが、一緒に歩いていた虫仲間が案内してくれた日当たりのよい草むらを探すと、小さなバッタの幼虫が何匹もとび出してきました。このあたりでも近年急速に増えてきたアカハネオンブバッタ Atractomorpha sinensis sinensis で、従来のオンブバッタ A. lata と違って成虫でも幼虫でも越冬しているようです。緑色型と褐色型を1匹づつ撮影しました。体長は1センチ強です。



(2023.01.31・明石公園)

2023年1月30日月曜日

ヒメコバチ科の一種・深度合成(Tetrastichinae 亜科)

 このヒメコバチはこちらと同じ種だろうと思って撮影したのですが、画像を見ると腿節の色が違っていました。同じ Tetrastichinae 亜科の別種のようです。これもヤツデの葉裏で見つけました。







(2023.01.04・垂水区松が丘公園にて採集)

2023年1月27日金曜日

Sympiesis ?derogatae(ヒメコバチ科)

 ヒメコバチの仲間には青緑色に輝く美しい種が多いのですが、これもその一つ。多分こちらと同じで、Sympiesis derogatae の♀ではないかと思います。ヤツデの葉の裏で久しぶりに見つけました。ハモグリバエに寄生するそうです。




もっと細部を見たいので、以下持ち帰って深度合成撮影です。










(2023.01.05・明石公園)