2023年4月30日日曜日

エノキハムシの幼虫

 この季節、エノキの若葉でよく見かけるエノキハムシ Pyrrhalta tibialis の幼虫です。

体長約6mm。一見、どっちが頭かわからない形をしています。

これは別個体ですが、頭は右を向いています。

これも別個体。じっとしている時は、庇(?)の下を覗き込むようにしないと顔が見えません。

ちょうど脱皮中のもいました。

こんな顔です。

(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月29日土曜日

オオワラジカイガラムシとベニヘリテントウ幼虫、カイガラツヤカスミカメ

 コナラの枝で、オオワラジカイガラムシ Drosicha corpulenta を捕えたベニヘリテントウ Rodolia limbata の幼虫を見つけました。久しぶりです。

カイガラムシはすでに吸い殻状態です。

同じ木の幹でも捕食中。

葉裏ではオオワラジカイガラムシの下になにか小さいのがもぐりこんでいます。

やはりこれもベニヘリテントウの若齢幼虫でした。カイガラムシを持ち上げても、しっかり噛みついて放しません。

枝に集まったオオワラジカイガラムシの♀たち。

♂も何匹かうろついていましたが、交尾は見られず。

上はオオワラジカイガラムシ、下はベニヘリテントウ幼虫。なぜかよく似ています。

こんなふうにコナラの葉の裏で静止しているベニヘリテントウの幼虫がたくさんいました。大きさからすると終齢のようなので、蛹化の準備に入っているようです。成虫はまだ見られませんでした。以前撮影した成虫はこちら

ベニヘリテントウと同じくオオワラジカイガラムシの天敵であるカイガラツヤカスミカメ Cimidaeorus hasegawai も1匹だけ見かけました。前回、やはりオオワラジカイガラムシの発生場所で見てから13年ぶりの再会です。

(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月28日金曜日

ジャバラハエトリ属の一種

 イヌビワの葉裏にいた小さなハエトリグモです。ジャバラハエトリ Helicius yaginumai か、同属のコジャバラハエトリ H. cylindratus のどちらかだと思いますが、両種は酷似していて、ネット情報を探した限りではどこで区別できるのか分かりません。体長が3.6mmほどなので幼体だろうと思っていましたが、Helicius 属だとすればこれで成体の大きさです。






(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月27日木曜日

トウグミの葉裏のオオトガリキジラミ属?幼虫

 トウグミの葉裏に寄生していたキジラミ幼虫です。
同じ場所でこの1月末に、サトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui と思われる成虫がビーティングで落ちてきました(こちら)。同種を含めオオトガリキジラミ属3種はどれもグミ類に寄生するそうなので、この幼虫も同種または同属の可能性は高いと思われます。1枚の葉に大小2匹の幼虫がついていたのですが、周囲の葉では見つかりませんでした。しばらく注意しておこうと思っています。

大きい方の個体で体長約1.3mm、小さい方で0.9mmくらいです。


これは大きい方。

平らな体形です。

(2023.04.23・明石公園)

2023年4月26日水曜日

アカサシガメとアカシマサシガメ

 小さい虫ばかり続いたのでたまにはちょっと大きめの虫を。
よく似た名前のサシガメ2種です。


アカサシガメ Cydnocoris russatus
よく飛びます。がなかなか魅力的です。


アカシマサシガメ Haematoloecha nigrorufa
地表性ですが、たまたま草の上に乗っていました。
こちらのように、成虫・幼虫ともにヤスデを好んで捕食することが知られています。

(2023.04.23・明石公園)

2023年4月25日火曜日

ハコネキジラミの幼虫

 アケビの葉の裏に集まっていたキジラミ幼虫です。一昨年5月に同じ場所ではじめて見たハコネキジラミ Cacopsylla hakonensis だと思います。前回は成虫ばかりでしたが、今回はひと月ほど時期が早いせいか幼虫ばかりでした。


数は多くはなかったのですが、すべて終齢のようです。間もなく一斉に羽化するんでしょう。

体長は1.7mm前後ですが、この色の違いはなんでしょうか。



個人的な好みを言えば、青い方がいいですね。

(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月24日月曜日

ダンダラチビタマムシ

 アラカシの葉を齧っているチビタマムシがいました。この場所のアラカシでチビタマを見た記憶があまりなかったので、念のため採集して帰り、深度合成撮影もした上で最近買った「タマムシハンドブック」で調べてみると、ダンダラチビタマムシ Trachys valiolaris でよさそうです。ところが確認のためにネット画像を探していると、以前に同じ公園の、同じアラカシの葉の上で採集した個体の深度合成画像が出てきました。記事を書いたことも全く覚えていなかったのですが、11年前とはカメラ・レンズや照明、合成ソフトも違うので、画像に多少の進歩がみられると思います。



右の触角が切れています。

以下深度合成画像です。
相変わらず展脚は手に負えないので、不細工ですがそのまま撮っています。








(2023.04.17・明石公園)