2023年5月1日月曜日

オドリバエを捕えたアズチグモ幼体

 ビワの毛深い若葉の上で、アズチグモ Thomisus labefactus の幼体がオドリバエの仲間を捕えていました。


獲物の頭部と胸部の間にしっかりと噛みついています。

後ろも見えるんでしょうか。

クモの体長は約1.5mm、オドリバエは約5mm。網も張らずによくこんなに大きな獲物を捕えるものだと感心します。

オドリバエは、翅脈から推測するとこちらと同じ Rhamphomyia 属ではないかと思います。

(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月30日日曜日

エノキハムシの幼虫

 この季節、エノキの若葉でよく見かけるエノキハムシ Pyrrhalta tibialis の幼虫です。

体長約6mm。一見、どっちが頭かわからない形をしています。

これは別個体ですが、頭は右を向いています。

これも別個体。じっとしている時は、庇(?)の下を覗き込むようにしないと顔が見えません。

ちょうど脱皮中のもいました。

こんな顔です。

(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月29日土曜日

オオワラジカイガラムシとベニヘリテントウ幼虫、カイガラツヤカスミカメ

 コナラの枝で、オオワラジカイガラムシ Drosicha corpulenta を捕えたベニヘリテントウ Rodolia limbata の幼虫を見つけました。久しぶりです。

カイガラムシはすでに吸い殻状態です。

同じ木の幹でも捕食中。

葉裏ではオオワラジカイガラムシの下になにか小さいのがもぐりこんでいます。

やはりこれもベニヘリテントウの若齢幼虫でした。カイガラムシを持ち上げても、しっかり噛みついて放しません。

枝に集まったオオワラジカイガラムシの♀たち。

♂も何匹かうろついていましたが、交尾は見られず。

上はオオワラジカイガラムシ、下はベニヘリテントウ幼虫。なぜかよく似ています。

こんなふうにコナラの葉の裏で静止しているベニヘリテントウの幼虫がたくさんいました。大きさからすると終齢のようなので、蛹化の準備に入っているようです。成虫はまだ見られませんでした。以前撮影した成虫はこちら

ベニヘリテントウと同じくオオワラジカイガラムシの天敵であるカイガラツヤカスミカメ Cimidaeorus hasegawai も1匹だけ見かけました。前回、やはりオオワラジカイガラムシの発生場所で見てから13年ぶりの再会です。

(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月28日金曜日

ジャバラハエトリ属の一種

 イヌビワの葉裏にいた小さなハエトリグモです。ジャバラハエトリ Helicius yaginumai か、同属のコジャバラハエトリ H. cylindratus のどちらかだと思いますが、両種は酷似していて、ネット情報を探した限りではどこで区別できるのか分かりません。体長が3.6mmほどなので幼体だろうと思っていましたが、Helicius 属だとすればこれで成体の大きさです。






(2023.04.21・舞子墓園)

2023年4月27日木曜日

トウグミの葉裏のオオトガリキジラミ属?幼虫

 トウグミの葉裏に寄生していたキジラミ幼虫です。
同じ場所でこの1月末に、サトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui と思われる成虫がビーティングで落ちてきました(こちら)。同種を含めオオトガリキジラミ属3種はどれもグミ類に寄生するそうなので、この幼虫も同種または同属の可能性は高いと思われます。1枚の葉に大小2匹の幼虫がついていたのですが、周囲の葉では見つかりませんでした。しばらく注意しておこうと思っています。

大きい方の個体で体長約1.3mm、小さい方で0.9mmくらいです。


これは大きい方。

平らな体形です。

(2023.04.23・明石公園)

2023年4月26日水曜日

アカサシガメとアカシマサシガメ

 小さい虫ばかり続いたのでたまにはちょっと大きめの虫を。
よく似た名前のサシガメ2種です。


アカサシガメ Cydnocoris russatus
よく飛びます。がなかなか魅力的です。


アカシマサシガメ Haematoloecha nigrorufa
地表性ですが、たまたま草の上に乗っていました。
こちらのように、成虫・幼虫ともにヤスデを好んで捕食することが知られています。

(2023.04.23・明石公園)

2023年4月25日火曜日

ハコネキジラミの幼虫

 アケビの葉の裏に集まっていたキジラミ幼虫です。一昨年5月に同じ場所ではじめて見たハコネキジラミ Cacopsylla hakonensis だと思います。前回は成虫ばかりでしたが、今回はひと月ほど時期が早いせいか幼虫ばかりでした。


数は多くはなかったのですが、すべて終齢のようです。間もなく一斉に羽化するんでしょう。

体長は1.7mm前後ですが、この色の違いはなんでしょうか。



個人的な好みを言えば、青い方がいいですね。

(2023.04.21・舞子墓園)