以前から注意しているモチノキに、モチノキタネオナガコバチ Macrodasyceras hirsutum の雌雄が多数集まっていました。おそらくこの同じモチノキの実から羽化してきたものでしょう。この木には例年黄金連休の頃にモチノキハマダラミバエが産卵に集まるので特に気を付けているのですが、このように雌雄が集まっているところを見るのは初めてです。またこの木では以前に2度(こちらとこちら)産卵を見ていますが、どちらも6月中旬で、♂の姿はありませんでした。
少し離れた場所にある別の木では7月末に多くの雌雄を(こちらとこちら)、8月初めに産卵を(こちら)観察しています。このハチは年2化とされているので、それぞれ第一世代と第二世代ということになるのかも知れませんが、この公園ではこれまでのところ同じ木で年に2度の発生は確認していません。
2023年5月23日火曜日
モチノキタネオナガコバチとコマユバチの一種
小型の♂。体は小さくても触角の長さは大型の♂と変わりません。♂の体色が小型のものほど淡色になる傾向があるのは同属のニッポンオナガコバチ M. japonicum と同じです。
触角を降ろし頭を近づけるような動作を繰り返していましたが、交尾までは見届けられませんでした。
ついでに、同じモチノキの実に産卵していたコマユバチ(ツヤコマユバチ亜科)の一種です。最近では3年前の4月末にもこの木で産卵を見ていて、モチノキハマダラミバエに寄生しているのではないかと想像していますが、確認できる資料が見つかりません。
(2023.05.09・明石公園)
2023年5月22日月曜日
川面のモロモロ~オビケイソウ・タルケイソウ
4月末の近所の小川です。
流れの淀んだところの水面に、茶色いモロモロが浮かんでいます。見た目がちょっと汚いですが、少し掬ってきました。
顕微鏡で覗いてみると、モロモロの中身はほとんどが珪藻の糸状群体でした。
暗視野で見ると結構きれいなものです。
2023年5月21日日曜日
カタオカハエトリ ♂
木柵の上を歩いていたきれいなハエトリグモです。派手な色なので一目で初見だと分かりました。カタオカハエトリ Euophrys kataokai の♂です。小さいので幼体かと思いましたが、この大きさ(体長約3mm)で成体のようです。歩きながら太い前脚(第一歩脚)を水泳のバタフライのように動かす格好が面白く、追いかけながら何度もシャッターを切るのですが、なかなかタイミングが合いません。だいぶ粘りましたが結果は御覧の通りで、決定的なカットは撮れずに終わりました。
(2023.05.09・明石公園)
2023年5月20日土曜日
モモブトカミキリモドキ
これも普通種ですが、やはり当ブログではまだ登場していなかったモモブトカミキリモドキ Oedemeronia lucidicollis です。和名は♂の肥大化した後脚腿節に由来していて、これは♀なので「腿太」ではありません。ノイバラ花の上で花粉を食べていました。体長は約5.5mmです。
(2023.05.04・神戸市垂水区)
2023年5月19日金曜日
クロスジツマキジョウカイ
普通種なのでとっくに掲載していると思っていましたが、調べてみるとココログ時代も含めてこれが初登場でした。自宅近くの緑地で、ツツジの葉に飛んできたクロスジツマキジョウカイ Malthinus mucoreus 。ちょっと弱々しい感じの甲虫です。
(2023.05.04・神戸市垂水区)
2023年5月17日水曜日
マルトビムシを捕えたアオオビハエトリ
ギシギシの葉の上のアオオビハエトリ Siler cupreus 。
何か咥えています。
毛並みがきれいです。
(2023.05.03・神戸市西区伊川)
2023年5月16日火曜日
クロボシツツハムシ
当ブログには珍しく甲虫が続きます。
河川敷の、何かの枯れ茎につかまっていたクロボシツツハムシ Cryptocephalus signaticeps です。近づこうとすると茎が揺れてポロリと落下してしまいましたが、運よく下の葉が受け止めてくれました。体長約5.5mm。ナナホシテントウをそのまま細長くしたような甲虫です。
(2023.05.03・明石公園 神戸市西区伊川)
登録:
投稿 (Atom)