土留めの丸太の上にいた、比較的大型のトビムシ2種。どちらもトゲトビムシ科 Tomoceridae だと思います。
手前はピンクがかった鱗におおわれていて、体長約5mm。触角も体長と同じくらいの長さがあります。2023年6月4日日曜日
2023年6月3日土曜日
アリグモのオス
アカメガシワの葉の上にいたアリグモ Myrmarachne japonica ♂です。このあたりではハエトリグモ類の中でも最普通種の一つですが、♀に比べると♂はあまり多くない印象です。巨大な顎(鋏角)は♂同士の争いに使われるそうですが、まだそんな面白い場面は見たことがありません。獲物を捕えるにはかえって邪魔な気がしますが、実際はどうなんでしょうか。
2023年6月1日木曜日
キアシキンシギアブ♂
金色に輝く毛並みのキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis 。この季節限定の美しいアブです。
左右の複眼が接しているので、♂ですね。いつもより大きめのサイズにしています。ぜひクリックしてご覧ください。
2023年5月31日水曜日
エビヅルのブドウハマチョッキリ
花壇の周りの柵にエビヅルが絡んでいて、そこにブドウハマチョッキリ Aspidobyctiscus lacunipennis が集まっていました。
2023年5月30日火曜日
マガリケムシヒキと獲物
獲物を捕えたマガリケムシヒキ Neoitamus angusticornis 2態。
マガリケムシヒキ♂を捕えたマガリケムシヒキ♂。同種だと分かっているのかどうか、ムシヒキアブでは共喰いもときどき見ます。お尻の先が細長く伸びているのは♀です。獲物はヒロクチバエの一種(ヒゲナガヒロクチバエ?)。
近所の公園で見られるムシヒキアブの中で、大型のシオヤアブやアオメアブが開けた場所を好むのに対してこのマガリケムシヒキはやや薄暗い、木陰の多いところで見られることが多いようです。
(2023.05.24/27・明石公園)
2023年5月29日月曜日
ツマグロハギカスミカメ
これは以前、トウネズミモチに産卵している場面を掲載したものと同じ種でしょう。その記事ではツヤマルカスミカメ属の一種(Apolygus sp.)としましたが、体色の特徴からツマグロハギカスミカメ Apolygus subpulchellus の可能性が高そうなので、今回はその種名をタイトルにしました。日本原色カメムシ図鑑Ⅱの説明によれば、同属のウスイロツヤマルカスミカメ(ハギメクラガメ)A. pulchellus と酷似していて正確な同定には♂交尾器の検鏡が必要な場合があるが、通常ウスイロの小楯板は明るい白色で、後腿節と腹部がほとんど赤みを帯びないことで区別できる、とあります。
2023年5月28日日曜日
アラカシの幹のケクダアブラムシの一種(Greenidea nigra)
4月の末のことですが、毎年ダルマカメムシが見られるので注意しているアラカシの幹を、ケクダアブラムシの一種が歩いているのを見つけました。探せば、同じ木の幹の周りのあちこちで幼虫が、また1匹だけですが有翅成虫も。約2週間後に立ち寄ったときにもやはり幼虫・有翅成虫がいましたが、同じ木の枝や葉、周囲のひこばえからは見つかりませんでした。
ケクダアブラムシの仲間は以前のブログで5種掲載していて、他と区別しやすいカシケクダアブラムシ以外の4種については、有難いことに研究者の杉本さんからそれぞれの種名や特徴を教えていただきました。その中でアラカシをホストにしているのは Greenidea nigra という種のみで、画像を比較してもこの種に間違いなさそうです。ただ、前回の記事は11月にアラカシの枝に集まっていたもので、多数の幼虫に混じってお腹の大きな無翅成虫がたくさんいました。上記4種のうち他の3種は「アブラムシ入門図鑑」に掲載されていますが、いずれも周年同じ植物で暮らし、卵越冬、とあります。この Greenidea nigra も同様であれば、今回アラカシの幹で見たものは越冬卵から孵化した最初の世代で、これから新梢に移動していくところなのかも知れません。