2023年6月5日月曜日

ハナダカカメムシ

 オヤブジラミの実にハナダカカメムシ Dybowskyia reticulata が集まっていました。

ちょうど交尾中のペアもいたのですが。


茎をつまんで撮ろうとするとお別れしてしまいました。


体長5mmほどの地味なカメムシです。

(2023.05.24・明石公園)


2023年6月4日日曜日

トゲトビムシ科の2種

 土留めの丸太の上にいた、比較的大型のトビムシ2種。どちらもトゲトビムシ科 Tomoceridae だと思います。

手前はピンクがかった鱗におおわれていて、体長約5mm。触角も体長と同じくらいの長さがあります。

丸太の表面に付着した藻類を食べているようです。

奥の方は体長約4mm。触角は左右とも先が切れています。

やはり食事中。

銀と黒の鱗が輝きます。

(2023.05.24・明石公園)

2023年6月3日土曜日

アリグモのオス

 アカメガシワの葉の上にいたアリグモ Myrmarachne japonica ♂です。このあたりではハエトリグモ類の中でも最普通種の一つですが、♀に比べると♂はあまり多くない印象です。巨大な顎(鋏角)は♂同士の争いに使われるそうですが、まだそんな面白い場面は見たことがありません。獲物を捕えるにはかえって邪魔な気がしますが、実際はどうなんでしょうか。


脚が1本欠けていました。




ずいぶん追い回してやっと顔面を撮れたと思えばピンボケでした。

(2023.05.24・明石公園)


2023年6月1日木曜日

キアシキンシギアブ♂

 金色に輝く毛並みのキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis 。この季節限定の美しいアブです。

左右の複眼が接しているので、♂ですね。
いつもより大きめのサイズにしています。ぜひクリックしてご覧ください。

(2023.05.25・明石公園)


2023年5月31日水曜日

エビヅルのブドウハマチョッキリ

 花壇の周りの柵にエビヅルが絡んでいて、そこにブドウハマチョッキリ Aspidobyctiscus lacunipennis が集まっていました。

製作中かすでに完成しているのか分かりませんが、揺籃の上にいた2匹。

雌雄が仲良く、と思いながら撮ったのですが、写真をよく見ると大きさは違うもののどちらも♀です。

大きい方が揺籃の隙間に頭を突っ込んでいます。

入れ替わって、今度は小さい方が入っていきます。何をしているんでしょうか。

別の葉で。葉を巻いている♀と、♂が2匹の三角関係。

争う2匹の♂。前胸の両側に棘があるので♂だと分かります。

そんな騒ぎをよそに、一人葉を齧っている♂。

モモチョッキリなんかと比べると地味ですが、この渋い輝きも魅力的です。

食餌に夢中で、嫌がらずにお顔も撮らせてくれました。

(2023.05.25・明石公園)

2023年5月30日火曜日

マガリケムシヒキと獲物

獲物を捕えたマガリケムシヒキ Neoitamus angusticornis 2態。

マガリケムシヒキ♂を捕えたマガリケムシヒキ♂。同種だと分かっているのかどうか、ムシヒキアブでは共喰いもときどき見ます。

お尻の先が細長く伸びているのは♀です。獲物はヒロクチバエの一種(ヒゲナガヒロクチバエ?)。

 近所の公園で見られるムシヒキアブの中で、大型のシオヤアブやアオメアブが開けた場所を好むのに対してこのマガリケムシヒキはやや薄暗い、木陰の多いところで見られることが多いようです。

(2023.05.24/27・明石公園)

2023年5月29日月曜日

ツマグロハギカスミカメ

 これは以前、トウネズミモチに産卵している場面を掲載したものと同じ種でしょう。その記事ではツヤマルカスミカメ属の一種(Apolygus sp.)としましたが、体色の特徴からツマグロハギカスミカメ Apolygus subpulchellus の可能性が高そうなので、今回はその種名をタイトルにしました。日本原色カメムシ図鑑Ⅱの説明によれば、同属のウスイロツヤマルカスミカメ(ハギメクラガメ)A. pulchellus と酷似していて正確な同定には♂交尾器の検鏡が必要な場合があるが、通常ウスイロの小楯板は明るい白色で、後腿節と腹部がほとんど赤みを帯びないことで区別できる、とあります。

今回はアラカシの葉の上にいました。小楯板は大部分が淡褐色です。

少し歩き回った後、身づくろいをはじめました。頭から翅端まで4.3mmくらいです。

後脚で頭を掻く動作は犬と同じですね。
前回の記事の個体に比べると後腿節と腹部の赤色部が狭いようですが、同種の個体変異だと思います。

(2023.05.10・明石公園)