カンパネラ(Campanella)は大型で、柄の収縮しないタイプのツリガネムシです。他の多くの同類と同じく普段は柄で他物に付着して生活していますが、この日公園の池で採ってきたサンプルには柄を離れたカンパネラが無数に泳ぎ回っていました。固着性のツリガネムシでも細胞分裂後の娘細胞や、環境悪化などの原因で柄を離れた細胞は後部に繊毛環を持った自由遊泳型(Telotroch)となります。以下、1~2枚目と3~7枚目はそれぞれ同一倍率です。撮影後、一晩置いてから見ると泳いでいた細胞の多くはシャーレの底に定着していました。
2023年7月7日金曜日
自由遊泳型のカンパネラ(Campanella sp.)
この写真では細胞口が右を向いています。中央に曲がった棍棒上に見えるのが細胞核です。
細胞後部の遊泳用の繊毛環がよく見えます。
細胞が上を向き口部の繊毛環がカバーガラスに接した状態です。長時間観察していて時たま出現しますが、たいがい数秒間しか続きません。撮影には根気が要りますが、繊毛の秩序立った動きにはいつもながら感嘆します。
ピントを少し奥に移動すると核や収縮胞、食道が見えてきます。
(2023.06.06・明石公園の池にて採集)
2023年7月6日木曜日
アラカシの幹に産卵するキマダラヒロクチバエ
2023年7月5日水曜日
2023年7月3日月曜日
アカイボトビムシ属の一種
雨上がり、苔むしたサクラの幹を小さな赤い虫が何匹も歩いていました。アカイボトビムシ属の一種(Lobella sp.)です。普段こういうむき出しの場所ではあまり見ないのですが、この天気のおかげで樹皮の隙間や苔の間から出てきたんでしょう。1~3枚目と4~6枚目は別個体で、体長は2mm前後。ぬいぐるみにすると売れそうな可愛い虫です。
(2023.07.02・明石公園)
2023年7月2日日曜日
ホソムシヒキの一種(Leptogaster sp.)
どこからか飛んで来て前方のサクラの葉にぶら下がった虫を見に行くとホソムシヒキの一種(Leptogaster 属)でした。全身白っぽいので、羽化して間もない個体なのでしょう。種は違うかも知れませんが、やがて時間が経つとこちらに近い体色になると思います。これまでこの公園ではあまり見た記憶がなかったのですが、なぜか同じ日にもう一匹見つけました(が、撮る前に逃げられました。)ムシヒキアブと言っても体つきも飛び方も弱々しい印象ですが、捕食の場面も見たいものです。
体長は約15mm。
(2023.07.02・明石公園)
2023年7月1日土曜日
マツヘリカメムシの成虫と幼虫
外来種のマツヘリカメムシ Leptoglossus occidentalis を見たのは5年前の秋、家人が自宅前で拾ってきた成虫がはじめてでした。その頃から近所の公園でもよく見られるようになったと話には聞いていましたが、どうも縁が無いようで、その後は昨年幼虫を1匹見ただけです。この日も見つけたのは同行の虫仲間でしたが、私にはやっと2匹目の成虫だったのでありがたく撮らせていただきました。
手前の葉が邪魔になるので片手で押しのけて撮っています。球果を吸っていたらしく、体を揺するような動きをしていました。
ちょっとミスをして驚かせたので飛んで行きましたが、探すとすぐ近くの枝で念入りに触角の手入れをしていました。やっぱり松脂がつくのかな。
幼虫もいました。
(2023.06.24・明石公園)
2023年6月30日金曜日
花蜜を吸うクチナガハリバエ
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