イタドリの葉の上にいたアオマツムシ Truljalia hibinonis の幼虫です。
レンズを近づけるとうろうろと逃げ回るのですが、あまり遠くにも行かず、ときどき立ち止まっては触角のお手入れをしていました。
2023年8月2日水曜日
アオマツムシの幼虫
アケビコノハの幼虫とヒメコバチ科 Euplectrus sp.
* 2023.08.03・追記 *
「明石の蛾達」のYAMKENさんから、この幼虫は終齢ではなく亜終齢だろうというご指摘のメールをいただきました。ご本人の許可を得て次に転載させていただきます。
>幼虫は終齢ではなく亜終齢で脱皮のために眠状態にいるものと思われます。理由として、頭と第一胸節との境のくびれが非常に深くなっていることです。新しく大きくなる頭が古い頭から抜けて第一胸節内で育つことからこのような状態になります。これに伴って新しい胸節も胸脚を伴い後方へずれます。頭と同じように硬く同じ齢の間は大きさを変えられない部分は古いものから抜け出て大きくなれるスペースが必要なのです。これを物語っているのが3組の胸脚の先端が揃って頭方向に向いて並んでいることです。但し、胸脚については通常時でもこのようにする種もいるので総合的にみて判断する必要があります。<
ご指摘をいただいてネット上のたくさんの画像と見比べると、確かに下の画像では頭部のすぐ後ろのくびれが目立ちます。YAMKENさん、ありがとうございました。
園路わきの金網の間から延びたミツバアケビの蔓に、アケビコノハ Eudocima tyrannus の幼虫がぶら下がっていました。この姿勢なので体長の見積もりは難しいですが、1枚目の画面左右が43mmほどですから、50mmは超えていると思います。おそらく終齢でしょう。
木陰の薄暗い場所だったのでカメラブレで苦労しましたが、帰宅後パソコンのモニタで確認して驚きました。幼虫に、撮影時には気づかなかった小さなコバチが乗っています。ヒメコバチ科 Euplectrus 属の一種のようです。こちらのようにガの幼虫に寄生する種ですが、これまでこんなに大型の幼虫に寄生している場面を見たことがありませんでした。実際に産卵行動をしていたのかどうか分かりませんが、撮影時にもっと注意して見ていたらと、後の祭りながら悔やんでいます。
2023年7月31日月曜日
2023年7月29日土曜日
ヒメシロモンドクガの幼虫
ネジキの葉の上に乗っていたヒメシロモンドクガ Orgyia thyellina の幼虫です。中齢で、体長は約18mm。見るからに毒々しい見かけに反して毒は無いとされていまが、触れると何らかの症状が出る場合もあるそうなので、手を出さぬ方が無難でしょう。
全身長い毛に覆われていますが、色や形の変化に富んでいて、じっくり見るとなかなか面白いものです。それぞれに違った役割があるんでしょうか。
30年近くも前に撮った成虫をこちらに出しています。
2023年7月28日金曜日
アオバハゴロモの羽化
アオバハゴロモ Geisha distinctissima の羽化は以前のブログでも一度掲載していて、これで2度めです。ちょうど10年ぶりですが、見比べると前回とほとんど同じような写真になってしまいました。
何気なく裏返したトウネズミモチの葉の裏で羽化していました。すでに翅が伸びはじめていて、もっと早く見つけられなかったのが残念です。2023年7月27日木曜日
久しぶりに見たシリアゲコバチの産卵
久しぶりにシリアゲコバチ Leucospis sinensis の産卵を撮影しました。
立ち枯れたモチノキに1匹の♀が来て、いかにも産卵場所を探す風情で、腹部を上下させながら幹を行ったり来たりしていました。そのうち産卵行動に移るだろうとしばらく見守っていたのですが、一向に産卵管を伸ばす様子が見られません。その日はあきらめ、翌日出直してようやく産卵を見ることが出来ました。
2023年7月26日水曜日
シベリアカタアリ・女王とワーカーたち
細い丸太を組んだ柵の上で、シベリアカタアリ Dolichoderus sibiricus が一カ所に集まっているので近寄ってみると、女王らしき大きな個体を何匹ものワーカーがよってたかって押さえつけているところでした。ワーカーたちは女王の脚や頭に噛みついて、ほとんど攻撃しているようにも見えます。
同じような情景は以前にも見たことがあって、巣の引っ越しか何かの事情で女王を移動させようとしているのかとも想像しましたが、実のところ全く意味が理解できません。