2023年9月23日土曜日

ツツジグンバイ 幼虫・成虫

 モチツツジの葉裏の、ツツジグンバイ Stephanitis pyrioides 幼虫です。すぐ後ろに脱皮殻が見えるので羽化したばかりでしょう。

たくさんの棘状突起の先につく粘球は脱皮殻に残していて、脱皮後の突起にはまだ見えません。

体長は約2.2mmです。


次は別の日に撮った成虫です。



ツツジ類の害虫として知られていて、最普通種のはずですが、この公園での生息密度はあまり高くありません。

(幼虫:2023.09.16/成虫:09.08・明石公園)


2023年9月22日金曜日

オスグロトモエ

 木立の中を歩いていて、突然足元から飛び立ったのが一瞬クロコノマチョウかと思ったのですが、少し先の枯葉の上にとまったのに慎重に近づいてみるとちょっと大きめの蛾でした。調べてみるとオスグロトモエ Spirama retorta 、夏型の♀のようです。


「巴」型の眼状紋。もっとアップで撮ろうとして逃げられました。

(2023.09.14・明石公園)

2023年9月21日木曜日

タイワンヒゲナガアブラムシ

 2年前の同じ時期にも出していましたが、きれいな体色が気に入っているタイワンヒゲナガアブラムシ Uroleucon formosanum です。アキノノゲシの葉を裏返すと出てきました。



有翅成虫。体長約2.3mm、翅端まで約4mm。

2匹の有翅幼虫とヒラタアブの卵。将来の災いの芽を摘んでおくような習性は備わっていないんですね。

出産中の有翅成虫もいました。羽化の失敗か、翅が不完全です。

生まれてきた幼虫の体長は1.3mmくらいです。



(2023.09.09・明石公園)

2023年9月20日水曜日

カタシロゴマフカミキリ

 いつもの公園にカタシロゴマフカミキリ Mesosa hirsuta がいるということも虫撮り仲間から教えてもらいました。それ以来何度か見ているので、長年通っているこの場所で過去に見ていないはずがありません。多分、ナガゴマフカミキリのちょっと色の薄い奴と思ってこれまで見過ごしていたようです。各種広葉樹の枯木や伐採木に集まるそうですが、写真の個体はアラカシの幹にいました。



体表に長い毛が密生しています。

口もとにイトダニが一匹くっついています。

(2023.09.09・明石公園)

2023年9月19日火曜日

ハダニアザミウマ?( ?Scolothrips takahashii)

 この季節、サクラの葉で表が斑点状に白く変色したのを裏返してみると、たいてい犯人はナシグンバイかハダニです。そのハダニがいっぱい寄生した葉裏を眺めていると、黄色いアザミウマがいました。ハダニアザミウマ(Scolothrips takahashii)だと思います。和名で検索すると農業・園芸関係のサイトでハダニの天敵として取り上げた記事がたくさん出てきました。画像を見比べてもこの種で間違いないと思いますが、酷似種がいないとも限らないので、いつものように「?」つきのタイトルとしておきます。
残念ながら捕食の場面は見られず、また幼虫も見つかりませんでした。体長は約1.3mmです。





(2023.09.07・明石公園)

2023年9月17日日曜日

ウチワヤンマ

 トンボやチョウはどうも面倒くさくて滅多に撮らないんですが、今回はウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus です。別に追いかけていたわけでもないんですが、こちらが歩く前をハンミョウみたいに、近づくと飛んで少し先の手すりにとまり、そこまで歩いていくとまた飛んで、ということを何度か繰り返した後、最後にとまった照明器具の金枠が気に入ったのか今度は近寄っても逃げないので、折角なので撮らせてもらいました。たまには大きな虫もいいですね。




(2023.09.04・明石公園)

2023年9月15日金曜日

巣(?)に隠れるキボシカミキリ

 最近は歳のせいか虫探しも他力本願になりつつあって、この日もいつもの虫仲間が「キボシカミキリが桑の葉の間に隠れている」というので現場まで案内してもらいました。

行ってみると、クワの葉の間から白黒だんだらの触角が覗いていました。葉には噛み切られた形跡があります。

そっと後ろに回ってみると、本体が見えました。巣というよりはほんの一時的な隠れ場所程度のもの知れませんが、コイツが身を隠すために葉に細工を施したのは確かなようです。カミキリムシがこんなことをするとは全く知りませんでしたが、教えてくれた当人によればこのキボシカミキリ Psacothea hilarisでは時々見かけるとのことでした。

もっとよく見ようとして葉をかき分けると、やっぱり動き出しました。

(2023.09.04・明石公園)