ギシギシの葉で交尾していたスイバトビハムシ Mantura clavareaui のペアです。同じくギシギシの葉につくコガタルリハムシやギシギシクチブトサルゾウムシとともにこの日はたくさん見かけたのですが、よく晴れてかなり気温が上がっていたせいか逃げ足が速く、どうにか撮れたのはこのペアだけでした。今が活動の最盛期のように見えますが、以前対岸の淡路島の海岸で、真冬にもかかわらず元気に動き回っているのを見たことがあります。体長3mm足らずの小さなハムシです。
2024年4月22日月曜日
2024年4月21日日曜日
2024年4月20日土曜日
マツカレハの中齢幼虫
マツの葉を食べていたマツカレハ Dendrolimus spectabilis の幼虫です。体色は以前に出した若齢幼虫と同じですが、体長は2倍近い約26mmで、中齢でしょう。きれいな毛虫ですが、黒い毛は毒針毛だそうなので、触ってみる気にはなりません。拡大してみると様々な色や形の毛が入り混じっていることが分かります。それぞれに役目があるんでしょうか。
2024年4月18日木曜日
マツヘリカメムシ成虫
昨年夏にマツヘリカメムシ Leptoglossus occidentalis の成・幼虫を撮影した場所を見に行くと、1本となりのマツに成虫が1匹来ていました。越冬明けの個体でしょう。しきりに球果を吸っていましたが、邪魔な葉をかき分けて口吻を伸ばした顔を撮ろうとすると食事を中止して立ち去ってしまいました。
(2024.04.14・明石公園)
2024年4月16日火曜日
シマトビケラ科の一種
河川敷を歩いていると、多数のトビケラが飛び交っていました。ときどきあたりの雑草や灌木の枝、さらにはこちらの体にまでとまるのですが、ほとんどがカメラを向ける間もなくすぐにまた飛び立ってしまい、どうにか撮影できたのが下の2匹だけでした。
翅の斑紋などの特徴はコガタシマトビケラ Cheumatopsyche brevilineata によく似ていますが、この仲間は成虫での同定は難しいようなので、シマトビケラ科 Hydropsychidae の一種としておきます。
2024年4月14日日曜日
交尾中のムシクソハムシ
タイトルはムシクソハムシ Chlamisus spilotus としましたが、この公園には同属の酷似種であるツツジコブハムシ C. laticollis もいるので、そちらの方かもしれません。ヤエムグラの茎で交尾していたのですが、近くにアベマキがあるのでムシクソの可能性が高いと考えただけで、腹面の特徴を確認しないと確かなことは分かりません。
この虫の交尾は昨年の春に初めて見たのですが、今回もその時と同じ虫仲間が見つけたのを撮らせてもらいました。前回は余計な♂が1匹まとわりついて三つどもえの状態でしたが、今回は人間以外に邪魔は入りませんでした。
2024年4月13日土曜日
芝生の上で群飛していたウスチャコガネ
いつもの公園を虫仲間3人で歩いていると、大きなユリノキの周りを囲む環状の芝生の上を、多数の黒っぽい虫が飛び回っているのが見えました。膝より下くらいの高さを、形がよく見分けられないくらいの速さで飛んでいて、ざっと数十匹はいたようです。この時期なのでハバチの仲間が頭に浮かびましたが、地面に降りたのを見ればウスチャコガネ Phyllopertha diversa でした。飛び回りながらときどき10匹前後の個体が地上に降りて絡まりあった団子状になりますが、どうやら1匹の♀に群がる♂たちのようです。その騒ぎの最中に、♀らしき個体が地面に潜っていくのも見えて、おそらく地中に産卵するためだろうと思われますが、写真に収めるには動きが速すぎました。
初めて見る光景でしたが、調べてみるとウスチャコガネは芝草の重要害虫で、春にはこのような群飛がよく見られるということです。その生態についてはこんな資料も見つかりました。やはり群飛の際に交尾した♀は地中に産卵するそうです。