2024年4月26日金曜日

トホシクビボソハムシ

 いつもの虫撮り仲間に場所を教えてもらってトホシクビボソハムシ Lema decempunctata を撮影に行ってきました。現場は住宅地の道端で、ガードレールにそって生えたクコの幼木です。ざっと探すと何組かのペアも含めて10匹程度はいたようですが、写真のひと組以外は撮る前にさっさと逃げてしまいました。以前に海岸の石の下で越冬しているのを見つけたことはありますが(2010年2016年)、活動中のものを見たのはおそらく今回が初めてだと思います。

下の♀で体長約6mm。

撮影出来たたった一組のペアですが、この直後に落下してしまいました。

すでに卵もあちこちに産み付けられていて、こんなふうに乱雑に散らかった卵塊もあれば、

規則正しく整列したものもありました。1個の長さは0.4mmくらいです。

(2024.04.14・明石公園)

2024年4月25日木曜日

アカメガシワの新葉に乗るクロヒラタヨコバイ幼虫

 アカメガシワの新葉の上のクロヒラタヨコバイ Penthimia nitida 幼虫です。珍しくもない最普通種ですが、赤い星状毛の密生した葉の上がお花畑のように見えませんか?




(2024.04.14・明石公園)


2024年4月24日水曜日

ツヤヒメハナカメムシ

 昨日の記事のスイバトビハムシを追いかけていた際に、同じギシギシの葉の上で小さなハナカメムシを見つけました。こちらとよく似ていて、同じヒメハナカメムシ属 Orius だと思います。ただし前回とは体色が違うので別種でしょう。特に頭部の先端が黄色ですが、同属でよく似た4種のうちこの特徴が当てはまるのはツヤヒメハナカメムシ Orius nagaii だけのようです。他の特徴にも矛盾は無いので、おそらくこの種で間違いないでしょう。花を訪れていたらしく、全身花粉まみれでした。体長は約2.3mmです。





(2024.04.12・明石公園)

2024年4月22日月曜日

スイバトビハムシ

 ギシギシの葉で交尾していたスイバトビハムシ Mantura clavareaui のペアです。同じくギシギシの葉につくコガタルリハムシやギシギシクチブトサルゾウムシとともにこの日はたくさん見かけたのですが、よく晴れてかなり気温が上がっていたせいか逃げ足が速く、どうにか撮れたのはこのペアだけでした。今が活動の最盛期のように見えますが、以前対岸の淡路島の海岸で、真冬にもかかわらず元気に動き回っているのを見たことがあります。体長3mm足らずの小さなハムシです。




(2024.04.12・神戸市西区伊川)


2024年4月21日日曜日

キタテハの求愛行動

 河川敷の小道で、足元から飛び立った2匹のチョウがすぐ近くの枯草の茎にとまったのを見ると2匹のキタテハでした。♂が♀に求愛しているようです。同じ情景は以前のブログにも出していますが、♀が翅を立てたままにしているのは交尾拒否の意思表示だそうで。その後の展開は、不用意に近づきすぎて今度は向こう岸まで飛んで行ってしまったので見られずじまいでした。




(2024.04.12・神戸市西区伊川)

2024年4月20日土曜日

マツカレハの中齢幼虫

 マツの葉を食べていたマツカレハ Dendrolimus spectabilis の幼虫です。体色は以前に出した若齢幼虫と同じですが、体長は2倍近い約26mmで、中齢でしょう。きれいな毛虫ですが、黒い毛は毒針毛だそうなので、触ってみる気にはなりません。拡大してみると様々な色や形の毛が入り混じっていることが分かります。それぞれに役目があるんでしょうか。







(2024.04.12・明石公園)


2024年4月18日木曜日

マツヘリカメムシ成虫

 昨年夏にマツヘリカメムシ Leptoglossus occidentalis の成・幼虫を撮影した場所を見に行くと、1本となりのマツに成虫が1匹来ていました。越冬明けの個体でしょう。しきりに球果を吸っていましたが、邪魔な葉をかき分けて口吻を伸ばした顔を撮ろうとすると食事を中止して立ち去ってしまいました。



(2024.04.14・明石公園)