2024年5月25日土曜日

チュウゴクアミガサハゴロモの幼虫たち

 ここ2年ほどの間にいつもの公園でも急速に数を増やしてきたアミガサハゴロモに似た外来種 Pochazia shantungensis は、チュウゴクアミガサハゴロモという和名が付けられたようです。今年はさらに増えそうな気配で、公園内いたるところ、さまざまな植物で白い綿毛のような蠟物質を纏った幼虫を見かけるようになりました。写真はクワの枝に群がっていた若齢幼虫です。




(2024.05.25・明石公園)

2024年5月24日金曜日

アリを捕らえたアオオビハエトリ

 このブログでも何度も登場しているアオオビハエトリ Siler vittatus ですが、お得意の万歳ポーズを見せてくれると撮らずにはいられません。イタドリの葉の上でアリを捕えていました。





(2024.05.18・明石公園)




2024年5月23日木曜日

獲物を捕らえたアリグモ♂

 クスノキの葉の上で、巨大な挟角を持つアリグモの♂が獲物を捕らえていました。なかなか格好の良い被写体なんですが、葉の上で忙しく向きを変えるのでなかなかシャッターチャンスをつかめません。獲物はキジラミのようです。狩りの際にはこの挟角をカマキリの前足みたいに延ばすんだろうと思いますが、そんな場面はまだ見たことがありません。




(2024.05.04・舞子墓園)



2024年5月22日水曜日

ヤハズハエトリ♀成体

 河川敷の枯れ茎の上でヤハズハエトリ Marpissa elongata の♀が獲物を捕らえていました。以前出したものに比べると頭胸部は同じくらいですが腹部ははるかにが大きく、体長も10mmほどあります。やはり前回は亜成体だったんでしょう。獲物はよく確認できませんが、クモのようです。この河川敷では♀ばかり何度か見ていますが、♂にはまだ出会えません。






(2024.05.02・神戸市西区伊川)

2024年5月20日月曜日

マドガ

 この季節によく見かけるマドガ Thyris usitata です。最普通種で、その上昼行性なので撮影する機会も多いはずなのですが、調べてみるとこれまで一度も出していませんでした。よく見るとなかなか綺麗なガです。



中脚を、前翅に沿わせるように持ち上げています。

(2024.05.18・明石公園)

2024年5月19日日曜日

ヒメグンバイの産卵

 ようやくヒメグンバイ Uhlerites debilis の産卵を撮影することができました。クヌギやコナラ、アベマキなどに極めて普通なグンバイムシで、春から夏にかけてはこちらのような、葉裏の主脈に並んだ産卵痕もいくらでも見つかるのですが、産卵の場面はこれまでどうしても撮影することができなかったのです。それがこの日は幸運にも、それぞれ別の木で2匹の産卵行動を見ることができました。

最初の♀です。頭上のアベマキの葉裏で、主脈の上に陣取っているグンバイが見えたので引き下ろして覗いてみると、ちょうど産卵管を差し込んでいました。

数枚撮るうちに産卵を終えたようで、やはり警戒しているのかそのまま立ち去ってしまいました。腹端から粘液のようなものが出ているように見えます。

すぐ近くの別の木、昨年10月に大量の成虫が集まっているのを見た同じアベマキですが、ちょうど産卵管を突き刺したばかりのメスがいました。周りをうろついていた別個体が手前にぼやけて写っています。



産卵中の♀が気になるのか、他個体も見守って(?)います。足元の黒い球は排泄物でしょう。

産卵管を抜いたところ。ここまで6~7分かかりました。

同じ♀が、今度はさきほど産卵したあたりに口吻を立てています。

深く突き刺すでもなく、口吻の先で探っているように見えます。

やがて口吻を立てていたあたりに産卵管を突き刺しました。以前掲載したナシグンバイの産卵でも同じような行動を見ましたが、産卵管のための下穴でもあけているんでしょうか。

上の部分拡大。産卵管には細かな筋が多数入っています。


所要時間はやはり6分ほどでした。先の2例と同様、産卵管を抜いた後に粘液のようなものが盛り上がっていますが、これはやがて固まって産みこまれた卵を守る役目を果たすのではないかと想像しています。

(2024.05.11・明石公園)

2024年5月18日土曜日

クワキヨコバイの一種の交尾

 この季節、草の葉や木の枝をちょっと揺するといくらでも飛び出してくるヨコバイですが、このクワキヨコバイ属(Pagaronia)には非常に多くの種が含まれていて酷似種も多く、こんな写真で種を同定するのは無理なようです。アラカシの幹で交尾していました。
写真では上が♀だと思いますが、雌雄でだいぶ体色が違います。以前のブログに出したペアにも同じ違いがあるので、個体変異ではなくもともとの雌雄差なのでしょう。


(2024.05.11・明石公園)