2025年10月5日日曜日

クビキリギス・緑色型と褐色型

 最近見た、緑色型と褐色型のクビキリギス Euconocephalus thunbergi です。
本種ではこの二色の他に赤色の成虫も稀に出現するそうですが、まだ見たことがありません。また♀の褐色型も珍しいということですが、下の写真の個体はやはり♂でした。

これは翅の下に産卵管が見えるので♀ですね。

触角が細くて長いのでファインダーでは確認しづらく、うっかりすると画面からはみ出してしまいます。

(2025.09.20/30・明石公園)


2025年10月1日水曜日

羽化したばかりのオンブバッタ

 羽化したばかりで、まだ翅の伸びきっていないオンブバッタです。一緒に散策していた、いつもの虫仲間が見つけたのを撮らせてもらいました。すでに日も高くなっていましたが、ちょっと寝坊したのかも知れません。こんな無防備な姿で、人間より怖い生き物に見つからなければいいのですが。



(2025.09.20・明石公園)

2025年9月27日土曜日

クチバスズメの幼虫

 アラカシの葉に、大きなイモムシがぶら下がっていました。一見してスズメガ類であることは分かりますが、何スズメか見当がつきません。そこで詳しい虫仲間に写真を見てもらうと、アラカシであればクチバスズメ Marumba sperchius だろうと。その通りでした。体長は85mmほどもあって、おそらく終齢と思われます。せっかくなので各部アップで撮らせてもらいました。体表は小さな突起で覆われていますが、地肌は透明感のあるきれいな緑色で、とても滑らかそうに見えます。





気門の開口部の両側には細かな毛が密生しています。閉まっているように見えますが、葉っぱの気孔のように自由に開け閉めができるんでしょうか。

(2025.09.19・明石公園)

2025年9月26日金曜日

ヘクソカズラグンバイの羽化

 ヘクソカズラの葉の裏で羽化していたヘクソカズラグンバイです。たしか以前のブログにも出したはずだと思って探して見ると、11年前の記事が見つかりました。同じものを同じように撮っていて我ながら進歩がないことにがっかりしますが、好きな場面なのでまた出します。

これは背面から。

正面から。





まだ翅が伸び切っていないので、先に膨らんだ飾り(?)がひときわ目立ちます。

同じ葉で、一足先に羽化を終えてまだ体色の出ていない成虫も数匹いました。

(2025.09.19・明石公園)



2025年9月25日木曜日

寄生されたモンクロギンシャチホコの幼虫

 頭上のサクラの葉で見つけたモンクロギンシャチホコ Wilemanus bidentatus の若齢幼虫です。近づいて見ると、可哀そうなことにたくさんの寄生者にとりつかれていました。おそらく先日の記事と同じ、ヒメコバチ科の Euplectrus 属だと思います。


モンクロギンシャチホコ幼虫は体長約13mmです。生きていますが、ほとんど動きません。




寄生者は、この丸まった状態で0.7mmくらいの長さです。これらの幼虫は成長すると、やがてこちらのように、吸いつくされた寄主の亡骸の下に潜り込んで粗い繭を紡ぎ、蛹化するものと思われます。

同じ日別の木で見かけた、終齢と思われる幼虫。体長約35mmです。ここまでくれば 、無事に蛹化できるでしょうか。

(2025.09.15・明石公園)

2025年9月19日金曜日

オンブバッタ・♂の争い

 クワの葉に乗っていたオンブバッタのペアです。

後方から別の♂が近づいてきます。

♀の上に乗ってきました。

しばし睨みあい?

やがて先着♂に追い落とされましたが、遠くには行きません。

先着♂は後脚を振り上げたり、

体を激しく振動させたりしていましたが、最後に♀が♂を背負ったままぴょんと跳ねて、この場面は終了しました。

(2025.09.15・明石公園)


2025年9月18日木曜日

シベリアカタアリとカイガラムシの一種

 クズの葉の裏にアリが集まっていたのでルーペで確認すると、この場所に多いシベリアカタアリ Dolichoderus sibiricus で、1匹のカイガラムシの周りに群がっているのでした。カイガラムシの方は形を見るとカタカイガラムシ科ではないかと思いますが、確かではありません。見ていると時々カイガラムシのお尻から甘露の球が現れて、近くにいたアリがそれをすかさず吸い取ります。その瞬間を撮りたくてしばらく粘ってみたのですが、何度もチャンスがあったもののどうしてもタイミングが合わず、あきらめて次の虫を探しに行きました。





(2025.09.05・明石公園)