2022年2月13日日曜日

アキニレ樹皮下のヒメハナカメムシ属の一種(Orius sp.)

ノミゾウムシ類やハイイロチビフサヤスデと一緒にアキニレの樹皮下にいたヒメハナカメムシ属(Orius)の一種です。以前のブログに出したケヤキ樹皮下にいたもの(こちらこちら)と同種だと思いますが、Orius 属には該当しそうな酷似種がいくつかあってこの写真では決められません。翅端まで約2.2mmです。





(2022.02.09・明石公園)

2022年2月11日金曜日

ヒメコバチ科 Sigmophora brevicornis(深度合成など)

 虫のブログを始めて間もないころ、上条先生に種名を教えていただいた Sigmophora brevicornis (Panzer, 1804)です。このあたりで冬場に木の葉の裏で見つかるヒメコバチの中では最普通種だと思っていましたが、いつものエリアではここ数年昆虫全般が激減していて、このコバチも以前のようにいくらでも見つかるというものではなくなってしまいました。タマバエの幼虫に多寄生するそうです。

これはカクレミノの葉裏にいたもの。体長約2.2mmです。

以下の深度合成画像は別個体です。





(1枚目は2022.01.27・舞子墓園、2-5枚目は2022.01.18・松が丘公園にて採集)

2022年2月10日木曜日

キンイロエビグモ

 先日出したキハダエビグモと同じ属で、やはり冬の樹皮下でよく見かけるキンイロエビグモ Philodromus auricomus です。ムクノキにいました。

このクモの体色には金色型と白色型(腹白型)があるそうですが、この個体は後者でしょう。体長約5mmで、♀だと思いますが幼体かも知れません。


複眼の並びかたもキハダエビグモと同じです。

他の木で見つけた別個体ですが、やはり白色型です。腹部がやや小さく、その分体長も短くて約4.5mmです。これも♀の幼体でしょうか。

(2022.02.08・明石公園)

2022年2月9日水曜日

細長いチンチニディウム(Tintinnidium sp.)

殻(ロリカ)に入った繊毛虫、 チンチニディウム Tintinnidium の一種です。この日は沢山いました。以前に出したものよりも殻が細長く、表面の付着物の様子も違うので別種かも知れません。「淡水微生物図鑑」に掲載されている Tintinnidium fluviatile という種に殻の形や大きさがよく一致するので、この種なのかも知れません。


上の2枚と次の2枚は別個体ですが、大きさや、殻の前半に色がついているところなどは同じです。



動画です。



(2022.02.01・明石公園 桜堀にて採集)

2022年2月8日火曜日

カナブンの幼虫

 朽木の樹皮を剥がすと大きな芋虫が出てきました。カナブンの幼虫だと思います。

こんな姿勢なので体長を見積もるのは難しいですが、画面長辺と同じくらいだとすると約40mmとなります。


眼は無いのかな。

(2022.01.27・明石公園)

2022年2月7日月曜日

クモヒメバチ幼虫を付けたホシミドリヒメグモ♂

 先日のウロコアシナガグモに続いて、同じくクモヒメバチに寄生されたホシミドリヒメグモです。この組み合わせは以前のブログで何度か出していますが、撮影時期は10月中旬12月上旬12月下旬1月上旬とすべて秋から冬にかけてなので、おそらく産卵は夏の終わりか秋の初め頃なんでしょう。一度その現場を見たいと思いながら機会に恵まれません。


クモは体長2mmくらいで、触肢が膨らんでるので♂の幼体か亜成体でしょう。ヒメバチの幼虫は1mm足らずです。



(2022.01.27・舞子墓園)

2022年2月6日日曜日

アクチノボリナ属の一種(Actinobolina sp.)

 これは繊毛虫の仲間のアクチノボリナ Actinobolina の一種だと思います。比較的疎らに生えた長い繊毛を動かして泳ぎますが、繊毛の間に棒のようなものがたくさん突き出しているのが見えます。「淡水微生物図鑑」によればこれは管状の触手で先端には毒胞があり、獲物がこれに触れると補足され、その内容物が触手の管を通って細胞内に取り込まれるということです。またこの触手は伸縮するそうですが、短い間の観察では確認できませんでした。

やや尖って見える方がおそらく頭端で、そちらを前にして泳いでいました。



動画です。



(2022.02.01・明石公園 桜堀にて採集)