2022年8月6日土曜日

ゴマダラカミキリ雌雄

 トネリコバノカエデの幹にゴマダラカミキリ Anoplophora malasiaca のペアがいました。♀はゆっくりと歩き回り、やや小柄な♂は♀のお尻につかまったままどこまでもついて行きます。やがてちょうど手の届かないくらいの高さまで上がったところで♀は細い枝の付け根を齧り始めましたが、結局交尾は見られませんでした。





(2022.08.03・明石公園)

2022年8月5日金曜日

樹液を吸うキマダラカメムシ幼虫

アラカシの樹液を吸うキマダラカメムシの幼虫です。この公園で初めて目にしてから数年間ですっかり最普通種になってしまいました。成虫・幼虫ともにセミのように木の幹に口吻を突き刺して樹液を吸う変わったカメムシです。他には鳥の糞も好物のようで、その食事を何度か目撃しています(こちらこちら)。




(2022.08.03・明石公園)

2022年8月4日木曜日

マツカレハの若齢幼虫

 いつもの公園のマツの葉で、マツカレハ Dendrolimus spectabilis の幼虫を見つけました。まだ若齢で、今年2度目の世代でしょう。図鑑などで見る終齢かそれに近い幼虫とはずいぶん見かけが違いますが、毒針毛のありかを示す黒い帯が胸部に2本、腹部に1本見えるのは同じです。周囲を探すと同じくらいの大きさのものが1匹だけ見つかりました。

体長約14mm。次の2枚も同じ個体です。



これは別個体で、体長約16mm。

(2022.08.03・明石公園)

2022年8月3日水曜日

ヘクソカズラの花の腺毛(深度合成)

 以前にも一度出したヘクソカズラ Paederia foetidaの花の腺毛をスタック撮影してみました。

前回の1枚撮りの写真に比べると透明感が失われているように見えます。深度合成処理か、あるいは照明がフラット過ぎたのかも知れません。

(2022.07.18撮影)

2022年8月1日月曜日

オフリオグレナ(Ophryoglena sp.)をもう一度

 ミジンコ類の死骸と思われる殻の中にいた繊毛虫で、口部域の特徴のある形から5月に出したものと同じオフリオグレナ(Ophryoglena sp.)で間違いないと思います。動画を撮影している間に殻を出て泳ぎ始めました。細胞内が無数の食胞で充満していて、5月のものとはずいぶん様子が違って見えます。いつも参考にしている原生生物図鑑(原生生物情報サーバ)によるとこのグループは“無脊椎動物の遺体ないしは死にかけた個体の組織を食べる”ということなので、おそらく死んだミジンコの殻の中で腹一杯(?)食べたところなんでしょう。また複雑な生活環を持っていて、そのステージによりさまざまな形態をとるようですが、撮影したものがそのうちのどれに該当するのかよく分かりません。


黒っぽく見えるソーセージ状の塊が大核です。



口部域の拡大です。

動画です。


(2022.06.30・神戸市西区伊川にて採集)

2022年7月31日日曜日

チビクワガタ

 切り株の上をチビクワガタが歩いていました。左の上翅に大きな穴が開いています。どうすればこんな深い傷ができるのか想像しかねますが、羽化の際にでも何らかの外敵に襲われたんでしょうか。よく見るものより赤みが強い体色ですが、羽化後の日数が浅いのかも知れません。体長は大顎も含めて約14mmです。




(2022.07.18・明石公園)





2022年7月30日土曜日

コガネコバチ科 Acroclisoides sp.とカメムシ卵

 モチノキの幹に並んだ14個のカメムシ卵の上に、1匹のコバチがとまっていました。カメムシ卵はすでに寄生されているようです。コバチはコガネコバチ科の Acroclisoides 属の一種で、腹部の細さを見るとおそらく♀の羽化を待っている♂でしょう。体長は約2.3mm。Acroclisoides は以前のブログで何度か出していて、その中で今回の種のように翅に斑紋のある種はこちらこちらですが、斑紋の形は後者に似ています。同種かどうかは分かりません。12年前の記事にいただいたコメントではこの属は日本に2、3種いるが未記録、ということでした。現在はどうなっているのか知りません。別種の Acroclisoides がカメムシ卵から羽化してくる様子はこちらに出しています。






(2022.07.30・明石公園)