2026年1月16日金曜日

クビキリギスとホソヘリカメムシ

足元 一面に散らばったアオギリの大きな枯葉を片っ端からひろげてまわって、出てきた一番の大物はこのクビキリギスでした。ホソヘリカメムシはおまけです。



(2026.01.12・舞子墓園)

2026年1月14日水曜日

タマバチトビコバチ

 冬場恒例の葉めくりも近頃は収穫がめっきり減ってしまって寂しい限りですが、これはこの日のわずかな獲物の一つ、タマバチトビコバチ Cynipencyrtus flavus です。以前のブログにも掲載していますが、その記事にezo-aphidさんからいただいたコメントにあるように、かつてはキイロクヌギトビコバチという和名がつけられていました。北隆館の大図鑑には Cynipencyrtus として2種、キイロクヌギトビコバチ C. flavus とクヌギトビコバチ C. bicolor が掲載されていますが、後に両種は同一種として C. flavus に統一され、さらに所属がトビコバチ科からマメトビコバチ科 Tanaostigmatidae に移されるとともに和名もタマバチトビコバチに改められたということです。その和名通り、タマバチ類に寄生するようです。
ところで、学名で検索するとこちらに標本画像が出ていますが、そこでは科名が Cynipencyrtidae(タマバチヤドリトビコバチ科)とされています。他のいくつかの海外サイトでも同じ科名があてられていますが、 もちろん Tanaostigmatidae としているサイトもあります。所属が更に変更になったのか、研究者によって一致していないのか、よく分かりません。

カクレミノの葉裏で主脈の陰にうずくまっていましたが、葉を裏がえすと歩き始めました。
体長は2.3mmくらいです。


黄色くて一面にあばたのあるお顔はお馴染みの Neanastaus albitarsis にちょっと似ています。

(2026.01.09・明石公園)


2026年1月13日火曜日

アカサシガメ

 昨年末にイチモンジカメムシを見つけたのに味を占めて、しつこくキリの落ち葉をめくって歩いていると、今度はアカサシガメ Cutocoris russatus が出てきました。春から成虫が見られるので成虫越冬だろうとは思っていましたが、実際に冬場に見るのは初めてかも知れません。名前を“赤”サシガメと言ってももともとあまり鮮やかな赤色ではありませんが、やはり越冬色でしょうか、活動期に比べるとかなり色褪せているように見えます。





(2026.01.09・明石公園)

2026年1月12日月曜日

ヒナカマキリの卵嚢

 シュロの葉裏でヒナカマキリ Amantis nawai の卵嚢を見つけました。虫そのものももう何年も見ていませんが、この小さな卵嚢も新しいものを見たのは久しぶりです。
卵嚢があったのは頭より高い位置です。ヒナカマキリは地上性で、過去に見た卵嚢もほとんどが地表近くの樹皮の裏や落ち葉の間だったので、こんな高くてむき出しの場所に産み付けているのは意外でした。同じ日別の場所のシュロでも、地上1m足らずの葉裏で1個見つけました。なにかこの植物を選ぶ理由があるんでしょうか。



長さは突起部を含めて8mm弱です。

これは別のシュロの葉についていた卵嚢です。

最後に母虫のお尻を離れた部分がソフトクリームの先みたいに伸びています。


(2026.01.09・明石公園)


2026年1月11日日曜日

樹皮下のエサキモンキツノカメムシ

 背中のハート印で知られるエサキモンキツノカメムシ Sastragala esakii です。メタセコイアの樹皮下に隠れていました。
母虫が卵や孵化幼虫を保護する習性で有名ですが、この公園ではまだその場面を見ていません。成虫はときどき見かけていて、特に冬場の越冬中の姿はおなじみですが、どこで繁殖しているのか、幼虫を見た記憶もありません。他所で育った成虫がたまたま飛んで来ているだけなのかも知れませんが、もし公園内で繁殖しているのなら是非その場所を突き止めたいものです。


(2026.01.09・明石公園)


2026年1月10日土曜日

ミイロカスミカメ

 初見のカスミカメです。
カスミカメとしては大型で色模様も特徴的なのに名前調べは意外に難航しましたが、日本原色カメムシ図鑑の第2巻に掲載されているミイロカスミカメ Neomegacoelum vitreum (Kerzhner, 1988) に落ち着きました。図鑑の写真と比べると前胸背や触角の色合いがかなり異なりますが、説明を読むと他の特徴はよく一致します。体色変異の大きい種のようで、ネット上の画像を探すと様々なパターンのものが出てきました。またこちらの報文(朝鮮半島からの初記録)に、本種の標本画像と、形態の詳細な説明があります。
見つけた個体は翅端まで約7mmで、シュロの葉の裏にとまっていました。




(2026.01.09・明石公園)


2026年1月8日木曜日

クモマルトビムシ科 Ptenothrix sp.

 クモマルトビムシ科 Ptenothrix 属の一種です。以前は地衣類に覆われた、ちょっと湿った石垣の石の表面を探すとよく見つかったものですが、最近は少なくなってしまいました。ただ一度見つけると動きは遅く、跳躍器は持っていても跳んで逃げるということも滅多にないので撮りやすい種ではあります。この日撮ったはどちらも体長約2mmの成虫と思われる個体でした。



以上3枚と次の4枚は別個体です。全身を覆うモザイク模様をよく見ると、個体ごとに細部に違いがあることが分かります。




顔面の正中線上に縦に並んだ2本の毛が見えますが、こちらのチェックリストによればこれも Ptenothrix 属の特徴の一つのようです。

(2025.12.28・明石公園)