2022年11月3日木曜日

オンブバッタ雌雄

 この季節、草叢を歩いていると足元からいくらでもとび出してくるオンブバッタですが、最近はアカハネオンブバッタ Atractomorpha sinensis という、一見見分けのつかないほどよく似た南方種がこのあたりにも分布を拡げてきて、すでにかなりの割合で在来種と置き代わっているそうです。普段からバッタ類に全く注意を払っていなかった私は虫取り仲間に教えられて初めてそのような事情を知ったのでした。この日は何も収穫の無いまま歩き回った末、そのアカハネでもいいだろうという気になってあちこちでペアになっているそれらしきバッタを何組か撮ってみたのですが、帰宅して写真をよく調べると全て無印のオンブバッタ Atractomorpha lata なのでした。アカハネは在来種と違ってよく飛ぶそうなので、こちらが近づくといち早く逃げてしまったのかも知れません。

緑色の♀に茶色の♂のペア。

そこに突然、もう1匹の♂が闖入してきました。

♀は2匹をおんぶしたまま歩き回ります。

やはり先取権が強いのか、やがて後から来た♂は向きを変えて降りていきます。

元通り。

(2022.10.27・明石公園)

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