ケヤキの樹皮下で、見慣れなぬきれいなゾウムシを見つけました。保育社の甲虫図鑑で調べるとヒラセクモゾウムシ Metialma signifera か同属のトゲハラヒラセクモゾウムシ M. cordata のどちらかというところまではすぐに見当がつきましたが、両種の区別がなかなか難しそうです。しかし甲虫図鑑の検索表や、Gallery of the Weevil Images というサイトの日本産Metialma 属、種への簡易検索表と標本画像、また日本産ゾウムシデータベースのトゲハラ、昆虫綱というサイトの同じくトゲハラの標本画像などを参照して、これはトゲハラヒラセクモゾウムシでよかろうという結論に至りました。ただし検索表の説明はよく確認できない部分もあり、間違っているかも知れません。甲虫図鑑には両種とも少ない、とありますが、ネット情報ではやはりトゲハラの方が普通なようです。
チビタマムシやクロハナカメムシと一緒にケヤキの樹皮下に隠れていました。
撮影しづらい場所にいたので樹皮のかけらに移しました。口吻を除いた体長は約4mmです。
図鑑の検索表では、上翅の第一間節端の白紋は、ヒラセでは長さは幅の約2倍、トゲハラでは幅よりやや長い、とあります。白紋といっても白い毛が20本ほど集まっているだけなのどう見てよいものか悩みますが、上の写真からは長さが幅の倍くらいはありそうです。ただこの白紋も含めて前胸背から上翅にかけての斑紋は上記参考サイトの標本画像とよく一致しています。
腹面も撮っておきました。ピントが浅いのですが確認できる部分だけ見ると、同じ検索表ではヒラセの♂では“中央が幅広く黒色で、基部2節は広くくぼんで”、とあるのでこれは除外。同種の♀では“第2~4節に黒紋がある”、というのは該当します。トゲハラでは♂♀ともに“腹部の黒色紋は第3・4節にあり、第2節は後縁が対に黒くなることがある”、とあって、これも該当しそうです。またトゲハラの♂では、“第5腹節後縁は強く張り出し、上から見ると尾節板両側に三角状の突起となる”、とありますが、それは写真には見えないので、トゲハラの♂でもありません。ということで、この腹面写真からはどちらかの種の♀であることは確かなようですが、腹部第2節に見えるのが“黒紋”なのか、“後縁が対に黒くなっている”のか、これは実物か標本画像と見比べないと判断がつきませんね。
口吻は意外に長いですが、触角が隠れて見えません。
(2026.02.10・神戸市西区伊川)
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