2021年10月22日金曜日

樹液に産卵するショウジョウバエの一種

アラカシの幹から浸み出した樹液の中を歩いていたハエですが、見ていると時々腹端を樹液の中に突き刺しています。産卵行動でしょう。ショウジョウバエ科の一種だと思いますが、それ以上は分かりません。幼虫はこんなふうに樹液の中で育つのでしょう。翅端まで約3mm、体長は2.5mmくらいです。






(2021.10.15・明石公園)

2021年10月21日木曜日

キバラヘリカメムシ・羽化

 先日、多数のキバラヘリカメムシが集まっているのを見たマサキの植え込みを約2週間後に覗いてみると、ちょうど羽化の途中の個体が見つかりました。


この個体が羽化の足場に選んだのはマサキではなく枝を接した隣のトベラの葉裏です。見つけた時にはすでに半身が出ていました。




1枚目から約12分で全身が出ました。



(2021.10.15・明石公園)

2021年10月19日火曜日

ヒメクダマキモドキ ♂

アカメガシワの葉の上で暇をつぶしていたヒメクダマキモドキ Phaulula macilenta です。

翅の下から辛うじて尾毛が見えるので♂だと分かります。体長25mm、翅端まで37mmくらい。

代わり映えのしない顔写真です。

(2021.10.15・明石公園)

不明のクモ

 クサギの葉裏にいた黒くて小さなクモです。
ヒメグモの仲間のようですが、正体が分かりません。なんとなくボカシミジングモの♂(の幼体?)ではないかという気がしているのですが、特に根拠があるわけでもなく、そのうちどなたかが教えてくださることを期待して不明のままで出しておきます。体長は約1.8mmです。





(2021.10.09・明石公園)

2021年10月16日土曜日

アカメガシワの花外蜜腺とアミメアリ、モンクチビルテントウ(改題)

 * 2021.10.17・記事訂正 *

5枚目以降の画像はヨツボシテントウとしていましたが、モンクチビルテントウ Platynaspidius maculosus ではないかとのご指摘をいただきました。これまで存在を知らなかったのですが、ネット情報にあたってみると確かにその種で間違いなさそうです。1998年に沖縄で見つかって以来、北上してきている南方系の外来種だそうです。以前掲載したヨツボシテントウに比べても黒紋の大きさなどにはっきりと違いがありますが、気づいていませんでした。タイトルを修正し、ついでに画像を1枚追加しました。

アカメガシワの花外蜜腺にアリが来ていました。




アミメアリ Pristomyrmex pungens ですね。



近くの葉ではヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii も。
モンクチビルテントウでした。

肉食のはずですが、蜜腺にも来るんですね。


初見の種なので画像を1枚追加しました。体長は約3mmです。

(2021.10.09・明石公園)

2021年10月15日金曜日

ヒメダルマハナカメムシの成虫と幼虫

クサギの葉裏にいた小さなハナカメムシで、ヒメダルマハナカメムシ(Bilia japonica)だと思います。同種と思われるものは以前のブログでも出していますが、脱皮直後で正常な体色が出ていなかったため疑問符付きとしていました。今回は近似種との違いの一つである腿節の色も確認できたので、この種で間違いないでしょう。


成虫の体長は約1.5mm。


捕食性だそうですが、葉脈に口吻を突き刺しています。

近くにいた別個体ですが、腿節は全体が淡色です。

体長0.6mmほどの若齢幼虫。

こちらは少し大きく、0.8mmほど。

翅芽が大きいので終齢でしょうか。体長約1.1mm。

羽化した後の脱け殻もありました。

(2021.10.09・明石公園)

2021年10月13日水曜日

ハゴロモ外来種(?Pochazia shantungensis)

 2、3年前から話題になっている、アミガサハゴロモに似た外来種です。遅ればせながらいつもの公園で、虫取り仲間に居場所まで案内して貰って初めてこの目で見ることができました。多くのサイトで中国原産の Pochazia shantungensis という名が挙げられていますが、海外の画像を見ると確かに同種のように思えます。実際に見るとアミガサハゴロモより大型で色も異なるので見間違うことはないでしょう。幼虫も見たいものですが、この日は見つかりませんでした。

フジの葉の上に乗っていました。前翅長は約14mmです。



体表は黒っぽい地色の上に赤褐色の粉をまぶしたように見えます。正面から撮ろうとするとじりじりと向きを変え、最後に飛んで行ってしまいました。

(2021.10.09・明石公園)