近所の海で普通に採れる細長いカイアシ類で、オヨギソコミジンコ (Microsetella 属)の一種だと思います。多数の種があるのだろうと思いますが岩国市立ミクロ生物館監修の「日本の海産プランクトン図鑑」で紹介されている Microsetella norvegica の画像がよく似ていて、本州中南部では秋に多くなる、という点も一致するのでこの種かも知れません。
カバーガラスの下に閉じ込めるとしばらくは暴れまわっていましたが、やがて動きを止めたので明・暗視野で深度合成撮影しました。内蔵(消化管)だけは撮影中も盛んに前後に動いていましたが、画像にはあまり影響しなかったようです。
2021年12月1日水曜日
オヨギソコミジンコの一種(Microsetella sp.)
2021年11月30日火曜日
チンチニディウム(Tintinnidium sp.)
これはチンチニディウム Tintinnidium の一種だと思います。殻(ロリカ)に収まったツリガネムシと言った格好ですが、以前に掲載したビンガタカラムシやカメガタカラムシ、アナトックリカラムシなどと同じ有鐘目(カラムシ目)に属し、ツリガネムシの仲間ではありません。古い図鑑ではツボコムシという和名も使われていますが、あまり一般的ではないようです
2021年11月29日月曜日
エピスティリスとエリヒゲムシ
エピスティリス Epistylis は群体性のツリガネムシで、こちらのようにケンミジンコなどに付着しているものもよく見かけますが、今回のものはこちらの記事と同じようにどこにも付着せずに水中を漂っていました。おそらく同じ種ではないかと思います。いくつかの群体を見ていると、柄に多数のエリヒゲムシ(襟鞭毛虫・エリヒゲムシ目 Choanoflagellida)の一種を付けたものがいました。以前のブログで普通のツリガネムシ(Vorticella sp.)の柄に付いていたものを紹介していますが、今回の方がやや小型のようです。
2021年11月26日金曜日
2021年11月23日火曜日
リゾソレニアの一種(Rhizosolenia ?robusta)
大型の珪藻ですが、船型というか、ミカンの皮かタマネギの一片のような独特の形をしていて、初めて見た時はもっと大きな珪藻の破片かと思いました。実体顕微鏡暗視野ではきれいな青色に光って見えます。リゾソレニア(ツツガタケイソウ)の一種で、手持ちの図鑑やネット上の画像を調べた限りでは Rhizosolenia robusta という種に一致しますが、近縁の別種なのかもしれません。厚みがあってごく一部にしかピントが合わないので深度合成してみましたが、そのためかえって立体像が想像し難くなったようでもあります。
写真は2つの細胞をそれぞれ暗視野と明視野で撮ったものですが、最初のものは(船の形に例えるなら)船底をスライドガラスにつけた状態、2番目はやや横倒しになった状態ということになります。
2021年11月21日日曜日
2021年11月20日土曜日
サメハダツブノミハムシ
アカメガシワでは常連のサメハダツブノミハムシ Aphthona strigosa です。気温が下がってきたせいか葉をつまんでも逃げもせずに撮らせてくれました。体長2.5mmくらいです。
ところでこのハムシ、成虫はいくらでも見つかるのですがそれらしい幼虫はまだ見たことがありません。アカメガシワのどのあたりで大きくなるんでしょうかね。