10月のはじめ、トウネズミモチの葉裏に4個並んで産みつけられたヒゲナガサシガメの卵を持ち帰りました。このサシガメは成虫や、ある程度成長した幼虫なら度々撮影していますが、1、2齢くらいの若齢幼虫はまだ見たことがなかったので自宅で孵化させてみようと思ったのです。いつ生まれてくるかと毎朝一番に確認していたのですが、ひと月経っても何の変化もありません。すでに死んでいたかとあきらめかけていたところ、11月の20日の朝、容器の中を小さなコバチが歩き回っているのに気づきました。ルーペで見ると4個のうちの3個の横腹に穴が開いていて、どうやら他の2匹は容器のわずかな隙間から逃げてしまったようです。体長1mmちょっとのコバチで、スタック撮影してみると以前他種のカメムシ卵から出てきたこちらやこちらと同じナガコバチ科 Anastatus sp.の♂でした。脚の色などにも違いは見られないのですべて同種かも知れません。ホスト卵の大きさから見て逃げ去った2匹も同じく♂だったのではないかと思います。
2022年12月5日月曜日
ヒゲナガサシガメの卵から出てきたナガコバチ(深度合成)
2022年12月4日日曜日
アオオニグモとキレ網
トベラの葉に黒い影が映っています。
2022年12月2日金曜日
ツマグロスケバの顔
アカメガシワの葉の上で吸汁していたツマグロスケバ Orthopagus lunulifer です。全身を撮ろうとしたら逃げてしまったので今回は顔だけ。その分、画像をちょっと大きめにしました。
2022年12月1日木曜日
淡水のイカダケイソウ(Bacillaria ?paxillifera)
近所の河川敷の水溜まりで採ってきたサンプルを実体顕微鏡で覗くと、シャーレの底でこの珪藻の群体が盛んに伸び縮みを繰り返していました。タイトルには「淡水の」と入れましたが、この仲間は淡水から海水まで広く分布するということなので、昨年海で採集したこちらとおそらく同種と思われます。ネット上で見つかる資料には Bacillaria paxillifera という種が盛んに登場しますが、これもその種なのかも知れません。なお、同様によく見られるB. paradoxa,Nitzschia paradoxa という種名は現在では B. paxillifera のシノニムとされているようです。
2022年11月29日火曜日
ヒゲナガホソクチゾウムシ(含・深度合成)
イヌビワの葉裏にいたヒゲナガホソクチゾウムシ Pseudopiezotrachelus placidus です。2年前にも出していますが、季節もついていた植物も今回と同じなのはこの種の性質なのか偶然なのか、見る機会が少ないので分かりません。保育社の昆虫図鑑にはフジの蕾に多いとあります。2度目なので持ち帰ってスタック撮影しました。
2022年11月24日木曜日
明石公園で写真展示
本日から明石公園パークギャラリー(正面入り口入ってすぐ、サービスセンター1階)にて写真を展示しています。写真仲間との二人展ですが、私は虫の顔写真をA3で20枚ほど並べました。期間は11月30日まで、9:00から16:30まで開いていますが最終日は16:00に閉めます。
上は展示作の一つのオオスズメバチ♂。プリントデータをそのまま縮小したものですが、この1枚のみ深度合成・3D画像で、他は全て通常の生態写真です。多くはすでに当ブログに掲載した写真で、また作者は居たり居なかったりですが、お近くの方は是非覗いてみて下さい。