白黒に色分けされた触角が印象的なトビコバチです。初見の種かと思っていたのですが、帰宅して調べてみると以前のブログに Metaphycus sp. として出していました。おそらく同種でしょう。北隆館の大図鑑に掲載されているタマカタカイガラトビコバチ M. dispar と同属で、この属は全てカタカイガラムシ科に寄生するそうです。すぐに歩きはじめてじっくり撮れないので持ち帰ってスタック撮影をしようと思ったのですが、逃げられました。体長約1.4mmです。
2022年12月27日火曜日
2022年12月26日月曜日
2022年12月24日土曜日
オナガコバチ科の一種・♂
トウネズミモチの葉裏で見つけたコバチです。ちょうど園内のクロガネモチの実からニッポンオナガコバチ Macrodasyceras japonicum の♀が羽化してくる季節なので、その♂の小型個体だろうと思っったのですが、カメラを向けてみると別種でした。背面が緑金色に輝くきれいな種ですが、オナガコバチ科 Torymidae の♂には違いなさそうです。歩き回って上手く撮れないので、逃げられないうちにフィルムケースに放り込みました。
2022年12月22日木曜日
2022年12月20日火曜日
ヒメコバチ科 Pediobius sp.(深度合成)
3月に Pediobius atamiensis の深度合成画像を出しましたが、これは同じ Pediobius 属の別種です。過去のブログ記事を探してみるとこちらの2番目に似ていますが、背面の彫刻は一致しません。ただ、以前のBABAさんの記事に「P.crassicornis や P. atamiensisは中胸盾板と小盾板との間に三日月型のすきまがあるのが特徴」という上條先生からのコメントが紹介されていて、5枚目の画像でもその特徴が認められることから、そのあたりに近縁な種であることは間違いないと思います。アラカシの葉裏にいたのを採集しました。
2022年12月18日日曜日
交尾中のクロスジフユエダシャク
先日の記事にもフユシャクの♀にはなかなかお目にかかれないと書いたばかりですが、この日初めて、交尾中のペアを撮影することが出来ました。たまたま出会って一緒に歩いていた、このあたりの昆虫には誰よりも詳しいFさんが見つけられたのですが、飛んできた♂が落ち葉の間に潜り込むのを目で追っていくとそこに♀がいて、そのまま交尾が始まったそうです。見ると、先日の♂と同じクロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria でした。過去のフユシャクの♀を見たわずかな例ではどれも木の幹にいたので、このように落ち葉の間に隠れているとは想定していませんでした。探しても見つからなかったはずです。
2022年12月17日土曜日
ヤドリノミゾウムシ(深度合成)
前回の記事のクロハナカメムシと一緒に採集していた、同じくケヤキの樹皮下では常連のヤドリノミゾウムシ Orchestes (Orchestes) hustachei です。