金色に輝く毛並みのキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis 。この季節限定の美しいアブです。
左右の複眼が接しているので、♂ですね。いつもより大きめのサイズにしています。ぜひクリックしてご覧ください。
金色に輝く毛並みのキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis 。この季節限定の美しいアブです。
左右の複眼が接しているので、♂ですね。花壇の周りの柵にエビヅルが絡んでいて、そこにブドウハマチョッキリ Aspidobyctiscus lacunipennis が集まっていました。
獲物を捕えたマガリケムシヒキ Neoitamus angusticornis 2態。
マガリケムシヒキ♂を捕えたマガリケムシヒキ♂。同種だと分かっているのかどうか、ムシヒキアブでは共喰いもときどき見ます。近所の公園で見られるムシヒキアブの中で、大型のシオヤアブやアオメアブが開けた場所を好むのに対してこのマガリケムシヒキはやや薄暗い、木陰の多いところで見られることが多いようです。
(2023.05.24/27・明石公園)
これは以前、トウネズミモチに産卵している場面を掲載したものと同じ種でしょう。その記事ではツヤマルカスミカメ属の一種(Apolygus sp.)としましたが、体色の特徴からツマグロハギカスミカメ Apolygus subpulchellus の可能性が高そうなので、今回はその種名をタイトルにしました。日本原色カメムシ図鑑Ⅱの説明によれば、同属のウスイロツヤマルカスミカメ(ハギメクラガメ)A. pulchellus と酷似していて正確な同定には♂交尾器の検鏡が必要な場合があるが、通常ウスイロの小楯板は明るい白色で、後腿節と腹部がほとんど赤みを帯びないことで区別できる、とあります。
4月の末のことですが、毎年ダルマカメムシが見られるので注意しているアラカシの幹を、ケクダアブラムシの一種が歩いているのを見つけました。探せば、同じ木の幹の周りのあちこちで幼虫が、また1匹だけですが有翅成虫も。約2週間後に立ち寄ったときにもやはり幼虫・有翅成虫がいましたが、同じ木の枝や葉、周囲のひこばえからは見つかりませんでした。
ケクダアブラムシの仲間は以前のブログで5種掲載していて、他と区別しやすいカシケクダアブラムシ以外の4種については、有難いことに研究者の杉本さんからそれぞれの種名や特徴を教えていただきました。その中でアラカシをホストにしているのは Greenidea nigra という種のみで、画像を比較してもこの種に間違いなさそうです。ただ、前回の記事は11月にアラカシの枝に集まっていたもので、多数の幼虫に混じってお腹の大きな無翅成虫がたくさんいました。上記4種のうち他の3種は「アブラムシ入門図鑑」に掲載されていますが、いずれも周年同じ植物で暮らし、卵越冬、とあります。この Greenidea nigra も同様であれば、今回アラカシの幹で見たものは越冬卵から孵化した最初の世代で、これから新梢に移動していくところなのかも知れません。
アラカシの幹にとまっていたチョウバエです。初めて見る種ですが、先日出したもの(?Lepiseodina)に似ていて、近縁な種かも知れません。
今年も例年通り、この美しいアザミウマ Trichromothrips elegans が姿を見せました。アオキでの発生が確認されているそうですが、この公園では毎年5月の中頃、様々な広葉樹の葉で成虫が発見されます。まだ幼虫を見たことがないのですが、気がついた時には成虫がそこいらじゅうの木の葉についているといった具合で、確かにアオキでも見られますが、発生源はそれだけではないような気がしています。中でも特にアラカシに多く、この日も多い木では1枚の葉に10匹以上集まっているのが見られました。