2024年1月16日火曜日

越冬色のチャバネアオカメムシと夏色のツヤアオカメムシ

 ヤツデの枯葉が続きます。今回は普通種のカメムシ2種。

まずチャバネアオカメムシ Plautia stali です。


夏場に見慣れた姿からは別種のような体色ですが、同じ越冬色でもこちらとはまた違った色合いです。

お決まりの顔写真。

別の葉の中から出てきたツヤアオカメムシ Glaucias subpunctatus です。この夏大発生したのでいたるところに潜り込んでいるのが見つかりますが、こちらは夏場と同じ鮮やかな緑色です。同じカメムシ科で色の変わるものと変わらぬものと、それぞれに理由があるんでしょうか。

(2024.01.14・明石公園)


2024年1月15日月曜日

ワモンサビカミキリ

 またまたヤツデの枯葉ですが、今回はワモンサビカミキリ Pterolophia (Hylobrotus) annulata。以前のブログでもやはりヤツデの枯葉の中で越冬中のものを出していました。パリパリと音を立てて葉をこじ開けてもしっかりしがみついて離れないので撮影には好都合ですが、あまり面白みがありません。体長は約13mmです。



カミキリムシとしては優しげな顔つきです。

(2024.01.14・明石公園)


2024年1月14日日曜日

ヒゲナガサシガメの幼虫(ヤツデの葉裏)

 昨冬は、木の葉の裏を眺めたり葉をめくったりしているとこのヒゲナガサシガメ Serendiba staliana の幼虫がよく見られたものですが、この冬はかなり数が減っているようで、このヤツデの葉裏で見つけたのがやっと数匹目です。

白い足が日の光に透けてきれいです。体長約6mm。

(2024.01.14・明石公園)


2024年1月12日金曜日

ミスジミバエ越冬中

 これも全く同じような状況で撮ったものを以前のブログで出していますが、ヤツデの枯葉の中に隠れていたミスジミバエ Zeugodacus scutellatus です。


最初の葉の中には10匹近くいたようですが、乾燥したヤツデの葉はそっと拡げてもパリパリと音を立てて弾け、見る間にみんな逃げ出してしまいました。

で、これは別の葉に潜んでいた1匹。

のろのろと歩き始めました。

ちょっと脚がもつれ気味です。

落ち着いたところでお顔のアップを。

(2023.01.08・明石公園)





2024年1月10日水曜日

ヤマトクサカゲロウ越冬中

 これもやはりヤツデの枯葉の間で越冬していた、ヤマトクサカゲロウ Chrysoperla nipponensis です。夏場はきれいな緑色をしていますが、冬の間はこのような越冬色に替わります。調べてみると2年前にも同じ状況の同じ種を載せていました。虫の種類も個体数も年を追うごとに減ってきて、最近は毎年同じ季節に同じものを繰り返し撮っているだけのような気がします。


体長は約11mmです。



(2024.01.08・明石公園)


2024年1月8日月曜日

アシブトハエトリ越冬中

 新年も2週目に入ってしまいましたが、ようやく今年最初の虫撮りに出かけてきました。
ヤツデの枯葉の襞の間で、袋状の巣を作って越冬していたアシブトハエトリ Pancorius crassipes です。気の毒ですが枯葉の先でお尻をつついて袋から出てきてもらいました。以前のブログでも同じ状況の写真を出していますが、この公園ではあまり多くないようです。国産のハエトリグモとしては最大級で、これは♀ですが、♂はまだ見たことがありません。






(2024.01.08・明石公園)

2024年1月1日月曜日

ミツボシキリガ

 あけましておめでといございます。

このところ更新がずいぶん間遠になっていますが、元気で生きております。
今年もよろしくお願いいたします。

暮れも押し詰まって閑散とした公園を虫仲間数人と枝を叩きながら回っていると、面白い蛾が落ちてきたという声が聞こえました。見に行くと私には初見の蛾で、ミツボシキリガ Eupsilia tripunctata という名もその時教えてもらいました。上翅に見える大小3対の白紋が和名の由来のようですが、その紋の形からミッキーという愛称もあるそうです。枯葉の上に置いたのを撮影させてもらいました。





何に見えるかは別として、確かに見間違えようのない特徴的な紋ですね。

正面から見るとドワーフかな。

(2023.12.26・明石公園)