カシトガリキジラミについてはつい先日も羽化の様子を掲載したばかりですが、羽化を控えた幼虫を探していると時々、何者かに寄生されてマミー化し、茶色く変色したものが見つかります。
アラカシの葉の裏ですが、上の茶色いのが寄生されたもの、下は正常な幼虫です。2024年3月29日金曜日
カシトガリキジラミ幼虫に寄生していたトビコバチ
2024年3月21日木曜日
アカモンナミシャク
緑の地に赤い斑紋の見えるきれいな蛾で、アカモンナミシャク Trichopterigia costipunctaria だと思います。モチノキの幹の低いところにとまっていました。早春にだけ成虫が現れる種だそうで、ネット上で見られる画像も日付のあるものはほとんどが2月下旬から4月上旬までの撮影です。食樹はシラカシとされています。
前翅長約17mm。斑紋の赤い色が現れない個体もあるようです。2024年3月20日水曜日
ナナホシテントウが羽化していました。
3月とは思えぬ寒い日でしたが、南向きの石垣でナナホシテントウが羽化していました。昨年の記事とほぼ同じ場所です。
2024年3月18日月曜日
クロヒバリモドキ 成虫と幼虫
南に面した石垣のたもとを歩いていると、足元の枯草の中からたくさんのコモリグモが逃げ出してきて、石の面を上っていきます。それに混じって、このクロヒバリモドキ Trigonidium cicindeloides の成虫や幼虫の姿もありました。
実は2、3年前までこの虫の名前も、この公園にいることも知らなかったのですが、直翅目大好きの虫仲間から教えられて初めて存在を知ったという次第です。♂が鳴かないコオロギの仲間で、同じく鳴かない、よく似た同属のキアシヒバリモドキ T. japonicumとは前・中脚の脛節が黒くなることで区別できるようです。
2024年3月17日日曜日
ムツテンチャタテ属の一種?の幼虫
体じゅうに地衣のかけらや砂粒をくっつけたチャタテ幼虫です。多分ムツテンチャタテ属 Trichadenotecnum の一種だと思いますが、このように体にゴミを纏うのは他の属にも多いらしいので、別属かもしれません。モチノキの幹にいました。
ゴミをくっつけるのは外敵から身を隠すためだと思いますが、以前に一度、よく似た幼虫の脱皮を見たことがあります。古い皮と一緒にゴミも全部脱ぎ捨ててまた一から集めてくるのかと思えば、脱皮前にくっついていたゴミのうちかなりの割合が新しい体表にうまい具合に引き継がれるのを見て感心してしまいました。
ムツテンチャタテ属の成虫は、こちらやこちらやこちらに出しています。
2024年3月14日木曜日
脱皮直後のクストガリキジラミ幼虫
クスノキの葉裏で、脱皮したばかりのクストガリキジラミ Trioza camphorae の幼虫がいました。
以前のブログには春に撮影した若齢幼虫も出しています。
2024年3月5日火曜日
カシトガリキジラミ・羽化の季節
アラカシの葉の裏で、カシトガリキジラミ Trioza remota の羽化が始まっていました。暖冬だったおかげでやや早めのような気もしますが、もっと早いところでは2月のはじめに羽化しているのを見たこともあります。
どちらも獲物の体の下面を攻撃しているようで、やはりこの時期、羽化のために動き出して腹面を晒した時が狙われやすいのではないかと思います。