昨日の記事に出したオオトガリキジラミ属の幼虫を撮影してから2週間後、成虫が見られないかと期待して同じアキグミを見に行きました。ところが成虫はおろか葉裏の幼虫も、脱皮殻すら全く見つかりません。ようやく見つけたのは葉の表に乗っていたこの1匹だけでした。大きさから見て終齢と思われます。改めていつもお世話になっている「山陰地方のキジラミ図鑑」を見てみると、オオトガリキジラミ属3種のうちサトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui のみ成虫だけでなく終齢幼虫の写真の掲載されていました。見比べると、トウグミの葉表に乗っていたのはこの種で間違いないでしょう。ただ、説明文には「幼虫はゴールを形成せず,葉の表側に張り付いている」とあります。とすると2週間前に葉裏についていた若齢幼虫は誰なんでしょうか。グミ類にはグミキジラミもつくそうですが、ネット上の画像を見ると明らかに別種です。分からなくなりました。
体長は約3.3mm。2024年5月11日土曜日
2024年5月10日金曜日
オオトガリキジラミ属の幼虫
オオトガリキジラミの仲間(Epitrioza属)を見たのは昨年の冬、虫仲間と枝を叩いていた時に落ちてきたサトオオトガリキジラミ Epitrioza yasumatsui が初めてでした。この仲間はグミ類を食草としているそうなので、公園内のナワシログミやトウグミを時々調べていたのですが、この春になってトウグミの葉にそれらしい幼虫がついているのを見つけました。オオトガリキジラミ属には違いないと思いますが、幼虫では種の見分け方も分からないので、タイトルには属名だけ出しておきます。
写真は幼虫の大きさの順に並べました。撮影倍率はすべて同じで、体長は0.8mmから1.4mm。2齢と3齢くらいではないかと思います。
2024年5月8日水曜日
ネコハグモ
このクモの交接の様子はこちら。
2024年5月7日火曜日
アベマキの葉に産卵するタマバチの一種
2024年5月6日月曜日
アシマダラアカサシガメ
モチノキの幹に絡んだキヅタの葉の陰に何か赤いものが見えたので、そっと葉を持ち上げてみると久しぶりのアシマダラアカサシガメ Haematoloecha rubescens でした。もともと地上性のカメムシなので、こんなふうに木に上ってきたような時でないと目にする機会は少ないのですが、それも以前に比べるとめっきり減ってきたようです。しばらくじっとしていてくれたのですが、顔のアップを撮ろうとすると歩きだしてしまいました。体長約13mmです。
2024年5月5日日曜日
キシタバ幼虫
ムクノキの新梢についていたイモムシです。名前も分からず撮影しましたが、調べてみるとキシタバ Catocala patala の幼虫でした。主にフジなどのマメ科植物を食草としているようなので、ムクノキにいたのはちょっと不思議ですが、ひょっとしたらどこかにフジ蔓でも絡んでいたのかも知れません。この個体は体長約45mmですが、終齢では60mmくらいになるそうです。頭部のシマウマ柄が印象的です。
2024年5月4日土曜日
サメハダツブノミハムシの雌雄
アカメガシワの花外蜜腺はさまざまな虫を集めますが、この植物を食草とするサメハダツブノミハムシ Aphthona strigosa は蜜腺には関心が無いようで、せっせと葉を齧って穴だらけにしています。このあたりでは最普通種で3年前にも出していますが、ちょうど交尾中のペアがいたので撮っておきました。