2026年1月12日月曜日

ヒナカマキリの卵嚢

 シュロの葉裏でヒナカマキリ Amantis nawai の卵嚢を見つけました。虫そのものももう何年も見ていませんが、この小さな卵嚢も新しいものを見たのは久しぶりです。
卵嚢があったのは頭より高い位置です。ヒナカマキリは地上性で、過去に見た卵嚢もほとんどが地表近くの樹皮の裏や落ち葉の間だったので、こんな高くてむき出しの場所に産み付けているのは意外でした。同じ日別の場所のシュロでも、地上1m足らずの葉裏で1個見つけました。なにかこの植物を選ぶ理由があるんでしょうか。



長さは突起部を含めて8mm弱です。

これは別のシュロの葉についていた卵嚢です。

最後に母虫のお尻を離れた部分がソフトクリームの先みたいに伸びています。


(2026.01.09・明石公園)


2026年1月11日日曜日

樹皮下のエサキモンキツノカメムシ

 背中のハート印で知られるエサキモンキツノカメムシ Sastragala esakii です。メタセコイアの樹皮下に隠れていました。
母虫が卵や孵化幼虫を保護する習性で有名ですが、この公園ではまだその場面を見ていません。成虫はときどき見かけていて、特に冬場の越冬中の姿はおなじみですが、どこで繁殖しているのか、幼虫を見た記憶もありません。他所で育った成虫がたまたま飛んで来ているだけなのかも知れませんが、もし公園内で繁殖しているのなら是非その場所を突き止めたいものです。


(2026.01.09・明石公園)


2026年1月10日土曜日

ミイロカスミカメ

 初見のカスミカメです。
カスミカメとしては大型で色模様も特徴的なのに名前調べは意外に難航しましたが、日本原色カメムシ図鑑の第2巻に掲載されているミイロカスミカメ Neomegacoelum vitreum (Kerzhner, 1988) に落ち着きました。図鑑の写真と比べると前胸背や触角の色合いがかなり異なりますが、説明を読むと他の特徴はよく一致します。体色変異の大きい種のようで、ネット上の画像を探すと様々なパターンのものが出てきました。またこちらの報文(朝鮮半島からの初記録)に、本種の標本画像と、形態の詳細な説明があります。
見つけた個体は翅端まで約7mmで、シュロの葉の裏にとまっていました。




(2026.01.09・明石公園)


2026年1月8日木曜日

クモマルトビムシ科 Ptenothrix sp.

 クモマルトビムシ科 Ptenothrix 属の一種です。以前は地衣類に覆われた、ちょっと湿った石垣の石の表面を探すとよく見つかったものですが、最近は少なくなってしまいました。ただ一度見つけると動きは遅く、跳躍器は持っていても跳んで逃げるということも滅多にないので撮りやすい種ではあります。この日撮ったはどちらも体長約2mmの成虫と思われる個体でした。



以上3枚と次の4枚は別個体です。全身を覆うモザイク模様をよく見ると、個体ごとに細部に違いがあることが分かります。




顔面の正中線上に縦に並んだ2本の毛が見えますが、こちらのチェックリストによればこれも Ptenothrix 属の特徴の一つのようです。

(2025.12.28・明石公園)

2026年1月6日火曜日

この冬も集まっていたオオキンカメムシ

 5年前の冬に初めて虫仲間から教えてもらった場所に、この冬もオオキンカメムシがたくさん集まっていました。

どこにもピントが合っていないようなコンデジ写真ですが、雰囲気は分かっていただけると思います。場所は住宅地の中の、小さな空き地のような公園の片隅ですが、これだけ大きくて派手な虫が集合しているとちょっと見ごたえがあります。思わず通りがかった人を呼び止めて見せてあげたいくらいですが、今どきのことですから中には殺虫剤を撒きに戻ってくる人がいないとも限らず、黙っていた方がよいかも知れません。

(2025.01.05・明石公園)


2026年1月4日日曜日

ウバメガシアブラムシ

 久しぶりに撮影したウバメガシアブラムシです。最近は見かけないのでこの場所からはいなくなったのかと勝手に思っていたのですが、虫探しの成果がさっぱり上がらないのでちょっと気を入れてウバメガシの細枝をルーペでじっくり眺めていると、意外にたくさん見つかりました。何年も見ないうちに、その小ささを忘れてしまっていたようです。
多くのアブラムシのように集合することなくあちこちに散らばっているのですが、この日見たのは成虫ばかりでした。大きさのばらつきはほとんどなく、体長約0.6mmです。以前BABAさんのブログで、11月中旬に出産シーンを撮られていたのでここでもひょっとして、と期待したのですが、時期が遅すぎたか出産はおろか、幼虫すら1匹も見つかりませんでした。
成虫たちは、アラカシの枝につくもっと大型のイスノフシアブラムシと同様、カイガラムシのように枝に固着して移動能力はありません。6本の脚は退化して空中に跳ね上げ、腹部はなにかチョコレート色のパテで枝にくっつけたように見えます。頭部よりに黒っぽくて丸い球状のものが一対見えるのが、複眼の名残でしょうか。普通の人がまず目にとめることのない大きさですが、面白い虫です。
下の写真では、複数の個体を適当に並べています。









1匹だけ、葉の方へ進出しているものもいました。

(2025.12.28・明石公園)


2026年1月1日木曜日

2026 謹賀新年

 あけましておめでとうございます。
当ブログでは昨年も低迷が続き更新が滞りがちでしたが、細々とながらまだまだ続けるつもりです。今年もよろしくお願いいたします。

ところで、ブログタイトルに反して最近はプランクトン関係の記事が段々少なくなってきて、とうとう昨年は1本も投稿せずに終わってしまいました。撮影の方はせっせと続けているので、今年は積極的に入れていこうと思います。
ということで上の写真は昨年の7月に近所の田んぼで採集したハナフサワムシの一種(Lacinularia sp.)。群体性のワムシで、球形から長球形の群体は径2mmほどもあって肉眼でも見えますが、実体顕微鏡を使えばこれがボルボックスのようにゆっくり回転しながら水中を移動していくのがなかなか美しい眺めです。