冬場にはケヤキなどの樹皮下で越冬しているのをよく見かけるヒメハナカメムシの一種(Orius sp.)ですが、この日はアベマキの葉の裏でヒメグンバイ Uhlerites debilis の幼虫を捕食していました。今年の2月にツヤヒメハナカメムシ (O. nagaii )として掲載したものと同種のように見えますが、「頭部前葉は淡色」という特徴が今回の個体でははっきりしないので、Orius sp.としておきます。獲物のグンバイ幼虫は2齢くらいと思われますが、ほとんど逃げる様子もなく、次々と餌食になっていました。アブラムシと同じく、この仲間も“陸のプランクトン”と呼ぶべき存在なのだろうと思います。
2025年6月25日水曜日
ヒメハナカメムシの一種(Orius sp.)・捕食
2025年6月23日月曜日
ヒラタハナムグリの交尾
木立の中の薄暗い場所に、最近になって伐採されたヤマモモの幹がそのまま転がされています。何か来ていないかと立ち寄ってみると、垂直になった切断面からなにやらとび出していました。
2025年6月22日日曜日
イノコヅチカメノコハムシの終齢幼虫
昨年の記事と同じ場所のイノコヅチに、今年もイノコヅチカメノコハムシ Cassida japana が集まってきていました。しばらく前から成虫や幼虫を見かけていたのですが、この日はお尻の先に脱皮殻を4つ付けた終齢(5齢)幼虫ばかりでした。体長は5mm前後です。
葉の上で、こんな風にお尻を立てているものも多いのですが、葉に触れたりして警戒させるとたいていすぐに葉面に降ろしてしまいます。この個体は協力的でした。2025年6月21日土曜日
カバイロキバガ
イノコヅチの葉に乗っていたカバイロキバガ Dichomeris heriguronis です。普通種で、多分何度も撮っているはずですが、ブログに出すのは初めてだと思います。翅端まで10mmばかりの小さな蛾ですが、三角翼みたいなすっきりしたデザインと反り返った下唇鬚がなかなかかっこいいですね。幼虫はバラ科のサクラやモモなどの葉を食べるそうです。
2025年6月20日金曜日
産卵するオナガバチの一種(Megarhyssa sp.)
2025年6月19日木曜日
♀を待ち受けるオナガバチ(Megarhyssa sp.)の♂たち
一昨年の夏にヒラアシキバチの産卵、そして昨年にはそれに寄生すると思われる2種のオナガバチ(大型の未記載種 Megarhyssa sp.とオオホシオナガバチ M. praecellens)の産卵が見られたたエノキの枯れ木は、その後伐採されてしまいました。しかし切り分けられた幹はそのまま元の場所に置かれていたので、数週間前からMegarhyssa sp.の♂がちらほらと姿を見せはじめ、やがて♀が産卵しているのも確認できました。
そしてこの日の朝様子を見に行くと、その伐採木の一か所に数匹の♂が集まっていました。
2025年6月17日火曜日
トゲナナフシ中齢幼虫
トゲナナフシの幼虫がだいぶ大きくなっていました。約1か月前の若齢幼虫と同様、虫仲間のYさんが見つけたものを撮らせてもらったものです。体長は約37mm。前回に比べると2倍以上の大きさで、小さなトゲもポツポツと出てきてトゲナナフシらしくなってきました。
(2025.06.07・明石公園)