暑中見舞い申し上げます。
連日の猛暑で虫たちも姿を消してしまったようなので、気分を変えてちょっと涼しげな(?)オナガミジンコ(Diaphanosoma sp.)でも。
(2021.07.28・明石公園 剛の池にて採集)
暑中見舞い申し上げます。
連日の猛暑で虫たちも姿を消してしまったようなので、気分を変えてちょっと涼しげな(?)オナガミジンコ(Diaphanosoma sp.)でも。
(2021.07.28・明石公園 剛の池にて採集)
林の中でカネタタキを捕えていたヒサマツムシヒキ Tolmerus hisamatsui です。
サクラの葉の裏に黒いゴマ粒のようにくっついていた小甲虫です。ポロリと落ちないようそっと葉を引き寄せてカメラで覗くと、小さいながらヒゲナガゾウムシの顔をしていました。
保育社の甲虫図鑑を調べるとノミヒゲナガゾウムシの仲間のようです。和名にこの名がつく種は3属(Choragus,Citacalus,Melanopsacus)にわたっていて、互いに近似している上に相当数の未記載種があるとのこと。既知の数種の検索表もありましたが、実物を持ち帰って調べないと同定は難しそうです。
径10センチ足らずのアラカシの立ち枯れで、ナガコバチの一種が産卵していました。
以前に枯れ枝の上を歩いているところを撮影したものと同種のようで、Metapelma 属の一種と思われます。コバチ類としては大柄で、産卵管を除いた体長は6.2mmほどあります。撮り始めると産卵管を抜いて離れていきましたが、やがて戻ってきて元いた場所を歩き回りながらあちこちに産卵管の先をあてがい、何度かは深々と付け根まで挿入していました。
Metapelma 属は樹木穿孔性の甲虫に寄生するそうで、この枯れ木にもところどころに虫孔が開いていました。同属の♂の見事な深度合成画像がBABAさんのところで見られます。よく似ているので、もしかしたら同じ種かも知れません。
サクラの幹にびっしりと生えたキノコ(カワウソタケ?)にたくさんのヒメオビオオキノが集まっていて、それに交じってモンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi lewisi の姿がちらほら見えました。
アベマキの切り株にいたタカサゴハラブトハナアブ(タカサゴモモブトハナアブ)Mallota takasagoensis の♂です。切り株の上面は薬品で処理されて真っ黒になっていましたが、それでもこの場所がお気に入りのようで、撮影中何度も飛び立ちましたがその都度すぐにまた同じ場所に戻ってきていました。
この公園ではよく見かける種で、樹木の根方や切り株の周り、特に樹洞や幹の股などに水が溜まったようなところにいることが多く、そういう場所では♀の産卵と思われる行動を見ることもあります。おそらくこの♂も♀が来るのを待っているところだったのでしょう。