ヒラタトガリカメムシ Brachymna tenuis はもともと南方系のカメムシで、近年になって九州や四国、本州にも分布を拡げてきたもののようです。ここ明石公園でもこの5月にある方が採集されていて、その個体も見せていただいたのですが、その後別の虫撮り仲間に居場所を教えて貰ってようやくお目にかかることができました。最初に見た時はササの群落にたくさんの幼虫がいたのですが、その2週間後同じ場所を訪れた時には成虫が1匹しか見つかりませんでした。羽化後分散していったのかも知れません。この公園内にはあちこちにタケやササの群落があるので、また他の場所で見つかることを期待しています。
2022年7月16日土曜日
ヒラタトガリカメムシ
2022年7月13日水曜日
2022年7月12日火曜日
エノキのナメクジハバチ幼虫
先月のハススジハマダラミバエのところでもちょっと顔を出しましたが、今年はエノキの葉につくナメクジハバチの一種の幼虫をよく見かけます。
2022年7月10日日曜日
ヒロクチバエ科 Rivellia cestoventirs
見かけも動きもミバエにそっくりの美しいヒロクチバエです。アラカシの幹から流れる樹液を舐めていました。以前のブログに Rivellia sp.として掲載したものと同じですが、その後のネット上の情報をいろいろ参照すると、 R. cestoventirs という種で間違いなさそうです。大小2匹来ていて、小さい方が体長約2.8mm、大きい方が約4.5mmで、雌雄の区別は分かりません。腹部の黒帯や前胸背板の黒紋に少し違いがありますが、個体変異だと思います。
以下1-4枚目が小さい方、5-8枚目が大きい方の個体です。
卵を守る?アワダチソウグンバイ
セイタカアワダチソウの葉の裏で、葉に埋め込むように産み付けられた卵の上でじっとしているアワダチソウグンバイ Corythucha marmorata を見つけました。こんな風にレンズを近付けるとじわじわと遠ざかっていくのが普通ですが、いつまでもその場にとどまっているのを見ると母虫が自分の産んだ卵を保護しているのではないかと想像してしまいます。以前にヒメグンバイがやはり卵を守るようにその上を行きつ戻りつしているのを見たことがありますが、どちらも常に見られる行動ではなく、卵の保護と解釈できるのかどうか分かりません。
2022年7月9日土曜日
アトモンマルケシカミキリ
ササの繁みで見つけた体長5mmほどの小さなカミキリムシです。上翅の縦縞が少し薄れていますが、アトモンマルケシカミキリ Exocentrus lineatus だと思います。普通は枯れ枝などにいるはずですが、お尻から下翅がはみ出ていて、ちょっとくたびれた個体だったのかも知れません。
2022年7月8日金曜日
羽化してきた Euplectrus sp. (ヒメコバチ科)
昨日の記事とは別の木ですが、羽化してきたばかりと思われる Euplectrus 属の一種(ヒメコバチ科)が寄主の残骸の周りに集まっていました。同じくサクラの葉の裏で、寄主も同じリンゴツマキリアツバでしょう。ちょうど10年前(日付まで同じ!)に見たのとほとんど変わりのない光景ですが、Euplectrus の同じ種なのかどうかは分かりません。
その場にいたのは5匹で、中の1、2匹はウロウロと歩き回って触角で盛んに他個体に触れていましたが、この様子も10年前と同じ。雌雄の違いも分かりませんが、交尾行動は見られませんでした。寄主の下には10個前後の蛹が並んでいたようですが、まだこれから羽化してくるのか、あるいはすでに飛び去った個体もいるのかも知れません。