今頃、公園内のいたるところに張られているジョロウグモの♀の巣網を見て回ると、ほぼ必ず1匹かそれ以上の♂が端の方に陣取って交接の機会をうかがっています。ほとんどはただじっと待機しているだけで、実際の交接行動を見る機会はそう多くないのですが、この日は幸い、その場面に2度遭遇しました。
1件目はバックが薄暗い竹藪だったので、こんな写真しか撮れませんでした。この♂は何度も♀に接近するのですが、腹部を合わせたかと思うとすぐに離れてしまうという、落ち着きのない行動を繰り返していました。2023年9月28日木曜日
ジョロウグモの交接行動
2件目はもう少し撮りやすい場所でした。
(2023.09.16・明石公園)
2023年9月27日水曜日
テングイラガ?若齢幼虫
* 2023.09.30・記事修正 *
明石の蛾達のYMKENさんから、「従来の“テングイラガ”は現在3種類に分かれています。」とご指摘を受けました。「従来の学名(longipalpis)はクロフテングイラガが受け継いでおり ウスイロテングイラガ(yoshimotoi)、キマダラテングイラガ(decolatus)となっています。」ということです。下の記事には不正確な部分があるので、注釈を加えておきました。
ナシグンバイの寄生したサクラの葉裏をルーペで調べていると、こんなものもいました。
体長約1mmの毛虫です。棘の並び方などから見てテングイラガ Microleon longipalpis の幼虫(正しくは、テングイラガの一種 Microleon sp. )ではないかと思うのですが、ネット上を探してもこれくらいの若齢幼虫の画像が見つからず、絵合わせができません。(2023.09.20・明石公園)
2023年9月26日火曜日
ヒメクダマキモドキの産卵管
アラカシの葉の上にいたヒメクダマキモドキ Phaulula macilenta です。
薄い翅の下から産卵管が透けて見えるので♀ですね。(2023.09.16・明石公園)
2023年9月24日日曜日
ナシグンバイ・産卵と幼虫の脱皮
サクラの葉裏を見上げているといやでも目に付くナシグンバイ Stephanitis nashi 。それを目当てにやってくるこんな捕食者やこんな寄生者を探していたのですが見つからず、かわりにちょうど産卵中の♀がいました。
腹端を葉面につけ、わずかに前後に揺するように動かしています。
(2023.09.20・明石公園)
2023年9月23日土曜日
ツツジグンバイ 幼虫・成虫
モチツツジの葉裏の、ツツジグンバイ Stephanitis pyrioides 幼虫です。すぐ後ろに脱皮殻が見えるので羽化したばかりでしょう。
たくさんの棘状突起の先につく粘球は脱皮殻に残していて、脱皮後の突起にはまだ見えません。
体長は約2.2mmです。
次は別の日に撮った成虫です。
ツツジ類の害虫として知られていて、最普通種のはずですが、この公園での生息密度はあまり高くありません。
(幼虫:2023.09.16/成虫:09.08・明石公園)
2023年9月22日金曜日
オスグロトモエ
木立の中を歩いていて、突然足元から飛び立ったのが一瞬クロコノマチョウかと思ったのですが、少し先の枯葉の上にとまったのに慎重に近づいてみるとちょっと大きめの蛾でした。調べてみるとオスグロトモエ Spirama retorta 、夏型の♀のようです。
「巴」型の眼状紋。もっとアップで撮ろうとして逃げられました。
(2023.09.14・明石公園)
2023年9月21日木曜日
タイワンヒゲナガアブラムシ
2年前の同じ時期にも出していましたが、きれいな体色が気に入っているタイワンヒゲナガアブラムシ Uroleucon formosanum です。アキノノゲシの葉を裏返すと出てきました。
有翅成虫。体長約2.3mm、翅端まで約4mm。
2匹の有翅幼虫とヒラタアブの卵。将来の災いの芽を摘んでおくような習性は備わっていないんですね。
出産中の有翅成虫もいました。羽化の失敗か、翅が不完全です。
生まれてきた幼虫の体長は1.3mmくらいです。
(2023.09.09・明石公園)
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