アベマキの葉裏にヒメグンバイ Uhlerites debilis が集まっていました。成虫ばかりで、幼虫は1匹もいません。もう産卵には遅い季節なので、この成虫たちはこれから越冬場所を求めて移動することになるんでしょう。この種に限らず、落葉樹につく多くのグンバイムシが成虫で越冬するはずですが、なぜか冬の間その姿を見ることがほとんどありません。たまに樹皮の下や落ち葉の間などで単独で見つかるくらいで、個体数の多さから考えるとちょっと不思議です。そのうち、どこか意外な場所で集団で越冬しているのが見つかるのではないかと、ひそかに期待しています。
2023年10月18日水曜日
2023年10月13日金曜日
交尾中のアミガサハゴロモ
トウネズミモチの枝でアミガサハゴロモ Pochazia albomaculata が交尾していました。最近はこの公園でも同属で大型の外来種が増えてきて、好む樹種もほぼ重なっているようですが、今のところ仲良く共存しているように見えます。
高い位置にいたので枝を引き下ろし、逃げ回るのを追いかけて撮影しましたが、最後まで雌雄が離れることはありませんでした。
この、自分で歩かずに連れ合いに引きずられている方が♂でしょうね。多分。
(2023.10.11・明石公園)
2023年10月7日土曜日
カネタタキとアズチグモ
クワの葉の裏に妙な格好でぶら下がったカネタタキがいると思えば、アズチグモに捕まっていました。
ついでに同じ日見た、カネタタキのカップルです。
(2023.09.24・明石公園)
2023年10月5日木曜日
ウシカメムシ終齢幼虫
枯草にとまっていたウシカメムシの幼虫です。終齢(5齢)だと思います。以前のブログに出したものと見比べるとずいぶんお腹が大きいのは雌雄の差でしょうか。また色も少し薄いようですが、脱皮後あまり時間がっていないのかも知れません。そのせいか、近づいてもほとんど動きませんでした。
成虫のシャープですっきりした形も好きですが、この歌舞伎の隈取のような幼虫の模様も気に入っています。
初齢幼虫はこちらに出しています。
(2023.09.24・明石公園)
2023年10月2日月曜日
テングミズミミズ属の一種(Stylaria sp.)
ミズミミズの仲間はひと月ほど前にも出しましたが、これは同じ場所で採集した別の種で、テングミズミミズ属(Stylaria sp.)の一種です。琵琶湖生物多様性画像データベースによればテングミズミミズ Stylaria fossularis という種は日本列島や東南アジアに広く分布するそうですが、これがその種なのかどうかは分かりません。
カバーガラスの縁が光って見苦しいですが、ある程度自由に動ける状態で封入すると最初真ん中に置いてもすぐに端っこの方へ移動してしまいます。ところで、このミズミミズの仲間は通常の有性生殖のほかに、分裂による無性生殖によっても増えるということです。そこで上の写真を見ると、長い体の中央あたりにちょっとくびれた部分が見えます。
動画です。
(2023.09.01・明石公園の池にて採集)
2023年9月29日金曜日
羽化直後のクビキリギス
羽化したばかりのクビキリギス Euconocephalus thunbergi を見つけました。
脱皮殻のかたわらで、草の茎につかまってじっとしていました。産卵管が見えるので♀ですね。本当は羽化の最中を見たいのですが、早起きが苦手な身には難しそうです。ちょうど出会った直翅目に詳しい虫撮り仲間が、この連中は羽化の後脱皮殻を食べてしまうことが多いと教えてくれたので、しばらく立ち話で時間を潰してから再度様子を見に行くと、(2023.09.24・明石公園)
2023年9月28日木曜日
ジョロウグモの交接行動
今頃、公園内のいたるところに張られているジョロウグモの♀の巣網を見て回ると、ほぼ必ず1匹かそれ以上の♂が端の方に陣取って交接の機会をうかがっています。ほとんどはただじっと待機しているだけで、実際の交接行動を見る機会はそう多くないのですが、この日は幸い、その場面に2度遭遇しました。
1件目はバックが薄暗い竹藪だったので、こんな写真しか撮れませんでした。この♂は何度も♀に接近するのですが、腹部を合わせたかと思うとすぐに離れてしまうという、落ち着きのない行動を繰り返していました。2件目はもう少し撮りやすい場所でした。
(2023.09.16・明石公園)
登録:
投稿 (Atom)