河川敷の枯れ茎の上でヤハズハエトリ Marpissa elongata の♀が獲物を捕らえていました。以前出したものに比べると頭胸部は同じくらいですが腹部ははるかにが大きく、体長も10mmほどあります。やはり前回は亜成体だったんでしょう。獲物はよく確認できませんが、クモのようです。この河川敷では♀ばかり何度か見ていますが、♂にはまだ出会えません。
2024年5月22日水曜日
2024年5月20日月曜日
マドガ
この季節によく見かけるマドガ Thyris usitata です。最普通種で、その上昼行性なので撮影する機会も多いはずなのですが、調べてみるとこれまで一度も出していませんでした。よく見るとなかなか綺麗なガです。
中脚を、前翅に沿わせるように持ち上げています。
2024年5月19日日曜日
ヒメグンバイの産卵
ようやくヒメグンバイ Uhlerites debilis の産卵を撮影することができました。クヌギやコナラ、アベマキなどに極めて普通なグンバイムシで、春から夏にかけてはこちらのような、葉裏の主脈に並んだ産卵痕もいくらでも見つかるのですが、産卵の場面はこれまでどうしても撮影することができなかったのです。それがこの日は幸運にも、それぞれ別の木で2匹の産卵行動を見ることができました。
最初の♀です。頭上のアベマキの葉裏で、主脈の上に陣取っているグンバイが見えたので引き下ろして覗いてみると、ちょうど産卵管を差し込んでいました。2024年5月18日土曜日
クワキヨコバイの一種の交尾
この季節、草の葉や木の枝をちょっと揺するといくらでも飛び出してくるヨコバイですが、このクワキヨコバイ属(Pagaronia)には非常に多くの種が含まれていて酷似種も多く、こんな写真で種を同定するのは無理なようです。アラカシの幹で交尾していました。
写真では上が♀だと思いますが、雌雄でだいぶ体色が違います。以前のブログに出したペアにも同じ違いがあるので、個体変異ではなくもともとの雌雄差なのでしょう。
(2024.05.11・明石公園)
2024年5月17日金曜日
イボタガ若齢幼虫
ネズミモチの葉裏についていたイボタガ Brahmaea japonica の幼虫です。体長6mmほどで、2齢くらいでしょうか。虫好きの間では人気の高いイボタガですが、これまで成虫を一度見たことがあるだけで、近所の公園で繁殖しているとは思っていませんでした。体の前後に長い突起を備えていますが、終齢では失われるそうです。
2024年5月13日月曜日
ギシギシクチブトサルゾウムシ4階建て
ギシギシの葉の上を何やらゴミのようなものが動いていくのが見えて、はじめミノムシかクサカゲロウの幼虫あたりかと思ったのですが、ファインダーを覗いてびっくり、小さなゾウムシが4匹、縦に重なっていたのでした。昨年も掲載したギシギシクチブトサルゾウムシ Rhinoncus jakovlevi です。おそらく1匹の♀に求愛する♂が次々と乗っかっていった結果だろうと思いますが、この状態で葉の上を倒れもせずに歩き回っているのには感心しました。ゾウムシの体長は2.5mm前後で、全体の高さは5mmくらいになると思います。
2024年5月12日日曜日
マダラトベラキジラミ
トベラの葉の裏でマダラトベラキジラミ Cacopsylla sp.1 が羽化を始めていました。この種は未記載種で和名も仮称ということですが、最新の情報を確認しているわけではないので、今頃は正式な名前がついているのかも知れません。トベラにつくキジラミには他に同属のトベラキジラミ C. tobirae という種もあって、この公園でも見られますが、両種は体や翅の斑紋の違いで簡単に見分けられます。この日見た成虫はどれも羽化後間もないようで体色の薄い個体ばかりでしたが、時間がたつとこちらのようになるはずです。
脱皮殻と♂成虫。