2025年1月12日日曜日

越冬中のシベリアカタアリ

 林の中にアラカシの枯れ枝が落ちていて、剝がれかけた樹皮の下にいかにも何か隠れていそうな気がしたのでめくってみると、びっしりとアリが集まっていました。この公園内でも主に樹木の多い区域でよく見られるシベリアカタアリ Dolichoderus sibiricus です。


多数の働きアリの中に、ひと回り大きな女王が見えます。

女王の体長は4.8mmほど。

胸部には翅がついていた跡が見えます。女王と言えば、以前にこんな光景を見たことがありますが、意味は分かりません。


腹部の黄白色の紋は、そこだけ外殻の色が薄くて内臓が透けて見えているのだそうです。


(2024.125.24・明石公園)



2025年1月9日木曜日

カモドキサシガメの幼虫

 昨年末にアケビコノハを見つけたヤツデの株でその数日後、まだ何か潜んでいないかと再び枯葉をひっくり返していると、こんなものが見つかりました。林の中の薄暗い場所なので最初何者か分かりませんでしたが、ルーペで覗いてみるとなかなかお目にかかれないカモドキサシガメの一種の幼虫です。幼虫の外見は図鑑にも載っていないので種名は分かりませんが、ほぼ1年前の冬にやはりヤツデの枯葉の中でヒメマダラカモドキサシガメ Empicoris minutus を撮っているので、この幼虫も同種の可能性が高いと思います。体長は約3.8mmです。









(2024.12.24・明石公園)

2025年1月8日水曜日

樹幹のチャタテ

 おなじみの顔ぶれですが、年末に木の幹で見られたチャタテムシです。

まず、イダテンチャタテ Idatenopsocus orientalis 。その名の通り逃げ足の速いチャタテで、真冬の寒さの中でもなかなかじっとしていてくれません。下向きに静止するのもこの種の特徴です。

ウロコチャタテの一種。比較的大柄なチャタテで、翅が鱗粉に覆われているので初めて見たときは小型のガかと思いました。上のイダテンチャタテ以上に敏捷です。

クロフチャタテ科、Aaroniella 属の一種。上の2種とは対照的に、テント状に張った糸の下でほとんど動きません。先日も出したばかりですが、この日は幼虫の姿もありました。

ムツテンチャタテ属(Trichadenotecnum)の一種。こちらと同じ種かも知れません。以前はちょっと木の幹を見て回るとすぐに見つかったものですが、最近は少なくなりました。

(2024.12.24・明石公園)


2025年1月7日火曜日

ヨツモンホソチャタテ ♂・♀・幼虫

 トベラの葉を捲っていると、ヨツモンホソチャタテ Graphopsocus cruciatus が何匹も見つかりました。

葉裏に縦横に糸を張ってその下に潜んでいます。腹部が小さいので♂でしょう。翅端まで4.1mmほどですが、体長はその半分の約2.1mmです。

正面から。

大きな複眼。

こちらは♀。ぼってりした大きなお腹です。体長約3mm、翅端まで約3.7mm。

♂と比べると複眼が小さく、顔の印象がだいぶ違います。

幼虫もいました。やはり糸を張っています。体長は1.8と2.1mmくらいです。

(2024.12.24・明石公園)



2025年1月6日月曜日

コマユバチ科の一種

 こんな見た目のコマユバチは何度も撮影していて、試しに過去の記事にざっと目を通してみるとこちらによく似た種を出していました。ただよく見るといくつか違いもあるので、おそらく別種だと思います。体長は約2.2mmで、カクレミノの葉裏にいました。






(2024.12.20・舞子墓園)


2025年1月5日日曜日

ヒメコバチ科の一種(?Elachertus sp.)

 冬場の虫撮りではあいかわらずせっせと葉っぱめくりをやっていますが、十数年も前に比べると葉裏で越冬している虫も種数・個体数ともに見る影もないほど少なくなってしまいました。わずかに見つかるのもおなじみさんばかりです。
写真のヒメコバチは触覚の毛がふさふさしていたので♂ではないかと思い、採集して帰って深度合成撮影もしましたが、やはり以前のブログに出した Elachertus sp. と同種か同属の♂のようです。カクレミノの葉裏にいました。





すぐに歩き出して止まらないので思うような角度から撮れません。
以下、深度合成画像です。



今回は背面像は撮れずに終わりました。
同じ Elachertus の一種の♂の画像がBABAさんのところで見られます。

(2024.12.20・舞子墓園)


2025年1月1日水曜日

謹賀新年

 あけましておめでとうございます。


写真は、年末に撮ったオオキンカメムシです。
今年もよろしくお願いいたします。

(2024.12.20・舞子墓園)