2025年2月6日木曜日

ケヤキ樹皮下のヨツモンヒメテントウ

 先日、一昨年のヨツモンヒメテントウ Nephus yotsumon の記事にコメントをいただいたので、今年もいるかと思って同じケヤキを見に行きました。多少遠慮しながら樹皮を適当に捲っていくと、前回は1匹しか見つからなかったのが今回は何匹も出てきます。ただ、前回は大量にいたノミゾウムシ類やクロハナカメムシをはじめ樹皮下で越冬中の虫は少なく、急速な減少傾向はここでも変わらないようです。







(2025.01.31・神戸市西区伊川)



2025年2月3日月曜日

ヘーネアオハガタヨトウ

 ムクノキの幹にとまっていた、かなり地味なガです。目に留まったのが不思議なくらい薄暗い場所で、ファインダーもよく見えず1枚撮るごとにモニタを確認しながらの撮影でした。名前調べは難航しましたが、ヘーネアオハガタヨトウ Nyctycia hoenei で間違いないと思います。晩秋に出現する種だそうです。和名が変わっていますが、“ヘーネ”は種小名から来ているようで、命名者か採集者のお名前でしょうか。寡聞にして知りませんが、他にもこの名を和名に持つ種があるのかもしれません。ついでに頭に何もつかない“アオハガタヨトウ”はどんなガだろうかと調べてみると、“アオハガタヨトウ”は出てきますが“アオハガタヨトウ”は存在しないようです。例によって鱗粉のアップを撮ってみましたが、ほとんど平らな場所がないのでごく部分的にしかピントが合いません。頭から翅端まで約16mmです。








(2025.01.17・明石公園)


2025年2月2日日曜日

モンギンホソキバガ

 大きなシュロの葉を裏がえしてみると、おなじみのニッポンオナガコバチやキモグリバエ、トガリキジラミ類に交じってこの白い小さな蛾がいました。モンギンホソキバガ Thyrsostoma pylartis です。後脚を上げて止まる姿勢が独特で、翅端まで6mmちょっと。珍しい種でもないのでしょうが、過去に数回しか撮っていないと思います。過去に出した記事も、調べてみると2011年12月の一度きりでした。






(2025.01.17・明石公園)



2025年2月1日土曜日

タイワンツヤカスミカメ

 ケヤキの樹皮下から出てきた、タイワンツヤカスミカメ Deraeocoris apicatus です。このカスミカメは旧ブログで2011年にはじめて掲載していて、その時は斑紋に違いがあるもののカワヤナギツヤカスミカメ D. claspericapilatus かな、としていたのですが、その後、acleris さんの記事で10年ぶりに正体が判明しました。近年侵入してきた台湾原産の外来種だそうです。3年前の冬にも記事を出していますが、このあたりではすでに普通種で、この冬も樹皮下などで何度も見かけました。
寝床を追い出されてしばらくケヤキの幹を歩いていましたが、やがて立ち止まり前脚で触角の手入れを始めました。






(2025.01.17・明石公園)

2025年1月31日金曜日

チマダラヒメヨコバイ

 美しい外見にもかかわらず少々どぎつい和名をつけられたチマダラヒメヨコバイ Tautoneura mori です。ムクノキの樹皮のくぼみにいました。翅端まで2.5mmほどの小さなヨコバイです。普通種で、3年前の冬にもヤツデの枯葉の中で集団で越冬しているのを見つけました。暖かい季節にはクワの葉に集まっているのがよく見られて、こちらの記事には羽化の様子を出しています。



(2025.01.17・明石公園)




2025年1月29日水曜日

カオマダラクサカゲロウ

 いつものように葉っぱの裏を見上げて歩いていたら、この寒いのに葉の上で風に吹かれている人がいました。クサカゲロウの仲間は一見どれも同じように見えますが、顔の黒紋を見るとカオマダラクサカゲロウ Mallada desjardinsi です。普通種で、何度も撮っている気がしますが、調べてみると以前のブログで一度出しただけでした。撮影倍率から計算すると体長は約11mm、翅端まで約16mmです。





(2025.01.17・明石公園)



2025年1月18日土曜日

まだ頑張っているジョロウグモ

 トウネズミモチの枝で寒風に耐えていたジョロウグモです。毎年この時期に街なかの街路樹や公園でときどき見かける光景ですが、真冬にこんなに大きくて派手な色をしたクモが生きているのが意外に思われるのか、SNSなどでもよく登場しているようです。腹部は大きく張りがあってまだ産卵が終わっていないようにも見えますが、どうなんでしょうか。いずれにしても春が来るまで生き永らえることはないだろうと思うと、ちょっと可哀そうですね。


(2025.01.17・明石公園)