トゲナナフシの幼虫がだいぶ大きくなっていました。約1か月前の若齢幼虫と同様、虫仲間のYさんが見つけたものを撮らせてもらったものです。体長は約37mm。前回に比べると2倍以上の大きさで、小さなトゲもポツポツと出てきてトゲナナフシらしくなってきました。
(2025.06.07・明石公園)
トゲナナフシの幼虫がだいぶ大きくなっていました。約1か月前の若齢幼虫と同様、虫仲間のYさんが見つけたものを撮らせてもらったものです。体長は約37mm。前回に比べると2倍以上の大きさで、小さなトゲもポツポツと出てきてトゲナナフシらしくなってきました。
(2025.06.07・明石公園)
今年はマイマイガ Lymantria dispar の幼虫が多いようだと思っていたら、アカメガシワの葉にちょっと見たことがないくらい大きな奴が乗っていました。体長は80mm弱。図鑑やネット情報でも終齢で60mm前後とされているので、平均よりかなり大きいことは間違いないでしょう。鮮やかな模様や密生した剛毛の束に思わず見とれてしまいました。ちなみに、孵化したばかりの1齢幼虫はこちらに載せています。
マイマイガは10年に一度くらい大発生すると言われていますが、それが数年続いた後、ウィルスや病原菌の流行によって突然終息することが多いようです。このあたりでは2013年に大発生後の大量死が見られました。今年は、少なくともこのあたりではまだそれほど増えているようには見えませんが、ひょっとしたら来年あたりの大発生の兆候かも知れません?
あまりに普通種なのでカメラを向けることもほとんどないササグモ Oxyopes sertatus ですが、ちょうど大物を捕まえていたので撮ってみました。お腹の大きな♀です。
サクラの葉の裏に小さな影が見えたので、ゴミかなと思いながら念のため引き寄せてルーペで覗くと、小さいながられっきとした甲虫した。体長約1.6mmで、私の老眼ではどっちを向いているのかも分かりません。その場では科名すら思い浮かびませんでしたが、後で撮影画像を見るとなんとなく見覚えがあるので、過去の記事を探すと2度も(2015.04.16、2016.02.19)出していました。どちらも疑問符付きでヤマトケシマキムシ Melanophthalma japonica (ヒメマキムシ科)としています。それから約10年も経っているのでもう少し確かな情報が得られるかと、改めてネット上を探してみましたが見つからず、今回も疑問符付きのタイトルになりました。不確実ながらもこの種ではないかとした理由については前の二つの記事に書いています。
赤いダニと言えばときどき建物の壁などの上を歩き回っているのが見られるタカラダニ類がよく知られていますが、葉っぱの裏にいる赤い奴は、大きさは同じくらいですが大抵このハモリダニの仲間(ハモリダニ科・ Anystidae)です。捕食性で、葉につくいろいろな小昆虫などを餌にしているので、調べたわけではありませんがおそらくそれが名前の由来でしょう。今回はアキニレの葉の裏でアブラムシを捕えていました。普段はかなり逃げ足が速いのですが、食事中はやはり獲物を捨てて行くのが惜しいのか、葉を裏がえしてレンズを近づけても逃げないことが多いようです。アブラムシの方は触角の配色がトゲマダラアブラムシの仲間に似ている気がしますが、全く見当はずれかも知れません。ダニの体長は1mmほどです。
イタドリの葉裏で見つけたトビコバチ科の一種です。以前のココログも含めてこの科のハチはずいぶん掲載していますが、これは多分初見だと思います。例によって属の見当もつきません。小楯板が青く光ってなかなか奇麗ですが、残念なことに前胸背板が凹んでいます。羽化の際に事故にでも会ったんでしょうか。翅端まで約1.6mmです。
個人的には、このサイズの甲虫の中ではかなり写真映りが良いほうだと思っているヒメマルカツオブシムシ Anthrenus verbasci です。ヒメジョオンの花の上で交尾していました。三毛猫みたいな配色もいいのですが、密生した鱗毛のおかげで多くのテントウやハムシのような強い光沢がないので、フラッシュ一発の横着な撮影でもあまりボロが出ないところも気に入っています。
今回のペアは♂の方が大柄で、以前の記事とは対照的です。雌雄差よりも個体変異の方が大きいということでしょうね。
5月中旬に孵化していたキバラルリクビボソハムシの幼虫の、2週間後の様子です。大きいものは後体部が半球状に膨らんだ特徴的な体形で、体長7mm近くまで成長していました。成虫のサイズを考えるとこれくらいで終齢でしょうか。孵化幼虫のように背中に糞を載せている個体はもういませんでしたが、中齢と思われる体長3mmくらいの個体の中には、代わりに頭部の脱皮殻を背負っているものがいました。
体長3.2~3.5mmくらいの中齢幼虫。イタドリの葉の上で、鳥の糞を吸っていたチャバネセセリ Pelopidas mathias です。セセリチョウの仲間では、乾いた糞に自分の排泄物(おしっこ)をかけて液状にしてから口吻で吸う、いわゆる吸い戻し行動がよく見られます。下の写真でも腹端を下に向けているのが分かりますが、そよ風に葉が揺れて、実際におしっこをかけるところまでは確認できませんでした。以前のブログにイチモンジセセリの同じ行動を出していますが、その時の1枚にはちょうどお尻から水滴が出た瞬間が写っています。