枯草にとまっていたウシカメムシの幼虫です。終齢(5齢)だと思います。以前のブログに出したものと見比べるとずいぶんお腹が大きいのは雌雄の差でしょうか。また色も少し薄いようですが、脱皮後あまり時間がっていないのかも知れません。そのせいか、近づいてもほとんど動きませんでした。
2023年10月5日木曜日
2023年10月2日月曜日
テングミズミミズ属の一種(Stylaria sp.)
ミズミミズの仲間はひと月ほど前にも出しましたが、これは同じ場所で採集した別の種で、テングミズミミズ属(Stylaria sp.)の一種です。琵琶湖生物多様性画像データベースによればテングミズミミズ Stylaria fossularis という種は日本列島や東南アジアに広く分布するそうですが、これがその種なのかどうかは分かりません。
カバーガラスの縁が光って見苦しいですが、ある程度自由に動ける状態で封入すると最初真ん中に置いてもすぐに端っこの方へ移動してしまいます。ところで、このミズミミズの仲間は通常の有性生殖のほかに、分裂による無性生殖によっても増えるということです。そこで上の写真を見ると、長い体の中央あたりにちょっとくびれた部分が見えます。
2023年9月29日金曜日
羽化直後のクビキリギス
羽化したばかりのクビキリギス Euconocephalus thunbergi を見つけました。
脱皮殻のかたわらで、草の茎につかまってじっとしていました。産卵管が見えるので♀ですね。本当は羽化の最中を見たいのですが、早起きが苦手な身には難しそうです。ちょうど出会った直翅目に詳しい虫撮り仲間が、この連中は羽化の後脱皮殻を食べてしまうことが多いと教えてくれたので、しばらく立ち話で時間を潰してから再度様子を見に行くと、2023年9月28日木曜日
ジョロウグモの交接行動
今頃、公園内のいたるところに張られているジョロウグモの♀の巣網を見て回ると、ほぼ必ず1匹かそれ以上の♂が端の方に陣取って交接の機会をうかがっています。ほとんどはただじっと待機しているだけで、実際の交接行動を見る機会はそう多くないのですが、この日は幸い、その場面に2度遭遇しました。
1件目はバックが薄暗い竹藪だったので、こんな写真しか撮れませんでした。この♂は何度も♀に接近するのですが、腹部を合わせたかと思うとすぐに離れてしまうという、落ち着きのない行動を繰り返していました。2023年9月27日水曜日
テングイラガ?若齢幼虫
* 2023.09.30・記事修正 *
明石の蛾達のYMKENさんから、「従来の“テングイラガ”は現在3種類に分かれています。」とご指摘を受けました。「従来の学名(longipalpis)はクロフテングイラガが受け継いでおり ウスイロテングイラガ(yoshimotoi)、キマダラテングイラガ(decolatus)となっています。」ということです。下の記事には不正確な部分があるので、注釈を加えておきました。
ナシグンバイの寄生したサクラの葉裏をルーペで調べていると、こんなものもいました。
体長約1mmの毛虫です。棘の並び方などから見てテングイラガ Microleon longipalpis の幼虫(正しくは、テングイラガの一種 Microleon sp. )ではないかと思うのですが、ネット上を探してもこれくらいの若齢幼虫の画像が見つからず、絵合わせができません。2023年9月26日火曜日
ヒメクダマキモドキの産卵管
アラカシの葉の上にいたヒメクダマキモドキ Phaulula macilenta です。
薄い翅の下から産卵管が透けて見えるので♀ですね。2023年9月24日日曜日
ナシグンバイ・産卵と幼虫の脱皮
サクラの葉裏を見上げているといやでも目に付くナシグンバイ Stephanitis nashi 。それを目当てにやってくるこんな捕食者やこんな寄生者を探していたのですが見つからず、かわりにちょうど産卵中の♀がいました。