2026年9月13日日曜日

ツユムシとアズチグモ

 幼木のクワの葉から、ツユムシがぶら下がっていました。

交尾器を見ると♂です。普通種のツユムシ Phaneroptera falcata ですが、最近はこんな虫まであまり見かけなくなってしまいました。

先日登場したばかりですが、今回もアズチグモの仕業でした。獲物の喉元をしっかり咥えています。

自分よりはるかに重い獲物を、こんな姿勢でよく落とさずに支えていられるものだと感心しました。

(2026.09.12・明石公園)


2026年9月12日土曜日

アオスジアゲハの卵

 目の前のクスノキにアオスジアゲハが1匹飛んで来て、しばらく物色した後1枚の葉の裏に腹端をつけるのを目撃したので、葉を裏がえして産みたての卵を拝見しました。

周りにはもっと新鮮で旨そうな葉もたくさんあるのに、なぜか古い食痕のあるくたびれた葉の端っこに産み付けていました。直径1.2mmほどの球形で、表面には一見なんの模様も凹凸もないように見えますが、

もっと拡大してみても同じでした。

(2026.09.05・明石公園)


2026年9月11日金曜日

ミカドトックリバチ

 どこからか飛んできたトックリバチが目の前のエノキの葉にとまりました。見ればイモムシを捕えています。蛾の幼虫でしょう。
この場所ではムモントックリバチやその巣をときどき見かけますが、黄色い斑紋の位置からこれはミカドトックリバチ Eumenes micado だと思います。ハチは大顎で獲物の頭部のすぐ後ろをくわえていましたが、その腹部に針を刺すような動作もしていました。イモムシが暴れないよう、ダメ押しの麻酔だったのかもしれません。間もなく獲物とともに飛んで行ってしまいました。
風で葉が揺れてフラッシュの欲しい状況でしたが、咄嗟のことで準備が出来ず、撮った写真はどれも少々ブレてしまいました。




この数日前に、クサギの葉裏に作られたトックリバチの巣を見ています。

形を見ると同種の可能性もあると思います。まだ口が閉じられていないので、獲物を捕らえたハチが帰ってこないかと期待してしばらく見張っていましたが、駄目でした。

(2026.09.05/巣は09.01・明石公園)


2026年9月9日水曜日

ハネナガイナゴ

 バッタが続きますが、これはハネナガイナゴ Oxya japonica だと思います。昨日のショウリョウバッタと同じ場所で、やはりジュズダマの葉を食べていました。翅が腹端を超えているのでハネナガイナゴとしましたが、通常は翅の短いコバネイナゴ O. yezoensis にも長翅型が出現して、それとの区別が少々難しいようです。♂の交尾器や♀の腹面を見れば分かるとのことですが、側面の写真だけでは無理でしょう。ただコバネの長翅型はそれほど多くないそうなので、とりあえずハネナガイナゴとしておきます。

腹端を見ると♂のようです。体長は約27mmです。

(2026.09.05・明石公園)


2026年9月8日火曜日

もう一度ショウリョウバッタ

 ショウリョウバッタはつい先日出したばかりですが、ジュズダマの葉をせっせと食べている♀がいました。

さすがに体が大きいだけあって、みるみる葉が減っていきます。と思いながら見ていたら、突然ファインダーから消えました。

周囲を探すと、すぐ隣の葉で♂が背中に乗って交尾していました。



(2026.09.05・明石公園)



2026年9月7日月曜日

チュウガタシロカネグモ♀

 お堀近くのササの間に網をかけていたチュウガタシロカネグモ Leucauge blanda です。

体長10mmほどの♀です。この巣網は水平円網と呼ばれますが、大抵やや斜めに傾いています。腹部の黒い帯の間は銀色に輝いています。こういう、アルミ箔でも貼ったように輝く銀色は昆虫ではほとんど見かけませんが、クモの仲間ではギンメッキゴミグモにギンナガゴミグモ、シロカネイソウロウグモと、この近辺だけでもわりあい普通に見られます。

円網の中央は円く穴が開いていますが、これはアシナガグモ科によく見られる特徴だそうです。

(2026.09.05・明石公園)

2026年9月6日日曜日

クサギの葉の上のイトカメムシ

 虫も夏枯れです。

クサギの葉に、強い日差しで映った影。

そっと枝を引き下ろすと、イトカメムシでした。

(2026.09.01・明石公園)



2026年9月5日土曜日

ショウリョウバッタモドキ

 いつもの公園で、虫仲間数人と草むらを歩いているとショウリョウバッタモドキ Gonista bicolor があちこちから飛び出してきました。過去にこのバッタを見たのは数回だけで、この公園では初めてです。ここでも見かけるという話は聞いていましたが、結構たくさんいるのに驚きました。


これは体長約45mmで、♀と思われます。背中の赤いのは個体変異で、雌雄の別は関係が無いようです。

こちらは体長約30mmで、体のわりに触角が長いので♂だと思います。

(2026.08.29・明石公園)

2026年9月1日火曜日

キイロハバチの幼虫

 センニンソウの蔓に、薄緑色の体に白い粉を吹いたようなきれいなイモムシがたくさんついていました。体長2センチほどで、顔を見るとハバチの幼虫です。センニンソウを食べるハバチで検索するとすぐに分かりました。キイロハバチ Monophadnus nigritarsis です。幼虫はあまり見た記憶がありませんでしたが、調べてみると2年前の6月に産卵中の成虫を撮影していました。



(2026.08.29・明石公園)

2026年8月31日月曜日

♀1匹に♂2匹?~ヒメグンバイとアワダチソウグンバイ

 このような情景はヘクソカズラグンバイでよく見かけますが、グンバイムシ類に特有の行動なんでしょうか。確認したわけではありませんが、おそらく中央の1匹が♀で両側が♂だと思います。他の虫なら♂2匹がかち合うと互いに争って追い払おうとするところですが、そんな様子もありません。不思議な虫です。

アベマキのヒメグンバイ。

セイタカアワダチソウのアワダチソウグンバイ。

(2026.08.23・明石公園)

2026年8月29日土曜日

花外蜜腺を吸うアオオビハエトリ

 アカメガシワの葉の上で、花外蜜腺を吸っているアオオビハエトリがいました。

花外蜜腺には多くのアリが集まるので、そのアリを狙うアオオビハエトリが周りをうろついている光景はときどき見かけますが(こちら)、この葉の上にはアリの姿はありません。クモが蜜腺を吸っているのは初めて見ました。



しきりに周囲を警戒しながら何度も蜜腺に口をつけていました。

レンズに向かっておきまりポーズ。

近くの別のアカメガシワでは、トビイロシワアリを追いかけていました。
クモが蜜を吸うというのはよくあることなのか検索してみると、アカメガシワの花外蜜腺をアリグモが吸っていたという記事がありました(こちら)。またこちらではアズチグモがヤブガラシの花で吸蜜していたことが紹介されています。いずれにしても、あまり頻繁にみられる行動ではないようです。

(2026.08.23・明石公園)

2026年8月28日金曜日

コモンツチバチ

 花壇のオミナエシの花に見慣れないツチバチが来ていました。3、4匹くらいですが、せわしなく移動しながらせっせと蜜を吸っているハチと、そのハチのまわりを飛び回りながら何度もとびつこうとするのがいます。おそらく♀と交尾をしようとする♂だと思いますが、しばらく見ている間には交尾は成立しませんでした。斑紋の特徴からコモンツチバチ Scolia decorata のようです。ヒメコガネなどの幼虫に寄生するそうですが、そのヒメコガネや近縁種がこのあたりにいるのかどうかは勉強不足でわかません。





(2026.08.23・明石公園)


2026年8月27日木曜日

ナミガタチビタマムシ

 誰かがムクノキの葉を齧っています。


冬場の樹皮下ではお馴染みの、ナミガタチビタマムシ Trachys griseofasciata です。

同属のヤノナミガタチビタマムシ T. yanoi と酷似していますが、ムクノキの葉を食べるのはほぼナミガタだそうです。

形態上の区別点は頭楯の形(縦横比)です。この写真では触角の間の横皴に覆われている部分がそれですが、ヤノナミガタに比べてナミガタの方が横長なのだそうで、ネット上の画像を見るとやはりこれはナミガタチビタマムシとして良さそうです。こちらには深度合成画像を出しています。

(2026.08.23・明石公園)


2026年8月26日水曜日

エビイロカメムシの幼虫

 昨年と同じ場所に、エビイロカメムシの幼虫が数匹見つかりました。

ススキの葉裏につかまっているのですが、そっと横から見るとどの幼虫もこんなふうにお尻を下にしてぶら下がるような姿勢をとっています。真夏の日光に熱せられた葉から少しでも体を遠ざけるためではないかと思っているのですが、確かなことは知りません。アブラムシの仲間でも、初夏から真夏にかけての日差しの強い日にはこちらのように同様の姿勢で葉裏にぶら下がっているのを見ることがあります。葉を揺らしたりして警戒させると、お尻を持ち上げて葉裏にくっついてしまうところも同じです。


(2026.08.18・明石公園)


2026年8月25日火曜日

ケブカホソクチゾウムシ

 エノキの葉が穴だらけ。

ところどころに犯人の小さな影が見えます。

ケブカホソクチゾウムシ Sergiola griseopubescens 。サクラやケヤキなどの葉でも見かけますが、一番の好物はエノキのようです。最普通種ですが、前回記事にしたのは14年前でした。

体長約1.8mm、口吻の先まで測ってもやっと2mmを超えるくらい。

冬の間は、こちらのようにケヤキやムクノキの樹皮下に集まっているのがよく見られます。

(2026.08.18・明石公園)


2026年8月24日月曜日

アオマツムシの幼虫

 サクラの枝の、もとはおそらく蛾の幼虫かクモの隠れ家だったと思われますが、糸で丸められた葉の中にアオマツムシ Truljalia hibinonis の幼虫が隠れていました。ちょうど先日出したカネタタキの幼虫と同じような状況です。揺れる枝を片手で支えて撮影していると、長い触角を体の下にたくし込んでしまいました。


白い糸が邪魔になって分かりにくいのですが、翅芽の伸び具合を見るとおそらく終齢でしょう。また尾毛の間から産卵管らしきものが覗いているので、♀と思われます。以前撮影した若齢幼虫はこちらに、鳴いている♀はこちらに出しています。

(2026.08.18・明石公園)


2026年8月23日日曜日

アズチグモに捕まったホリカワクシヒゲガガンボ

 よく目立つ色彩のホリカワクシヒゲガガンボが、サクラの枝からぶら下がっていました。


♀のアズチグモに捕えられています。

アズチグモはカニグモの仲間ですが、網も張らずによくこんなに大きな獲物を捕まえるものだと感心しました。

(20263.08.12・明石公園)